こんにちは、みたか・すりーばーど です。
今回は、漫画『死神様に最期のお願いをRE』の紹介や考察をしていきたいと思います!
『死神様に最期のお願いをRE』とは
基本情報
『月刊ガンガンJOKER』にて現在も連載中の漫画作品で、原作者は、トモダチゲームの作者でもある山口ミコトさん。
2009年から2011年まで『月刊ガンガンJOKER』で連載された『死神様に最期のお願いを』(旧版)がリメイクされたものです。
あらすじ
両親と実の妹3人を殺し、死刑判決を受けた相田静の前に現れたのは、死んだはずの妹、響だった。彼女はその死後、死神として転生し、家族を殺した静を確実に地獄へ落とすためにやって来たという。通常許されないはずの身内の魂を導く役目を譲られた響は、その条件として死神のもう一つの役目「最期の願い」を課される。そこには自分と両親を殺した事件の思いがけない真相が隠されていた。
これだけ読んでもよくわからないよーってかた、ぜひ1話だけでも読んでみてください。
原作者の方がTwitterに1話を公開してくれてます。おもしろいですよ!
死神が死ぬ前に願いを一つだけ叶えてくれる話 case:1
— 山口ミコト (@micoto98) 2019年8月24日
その① pic.twitter.com/0bRK3KgDSB
ここから、ネタバレ注意です!
まだ『死神様に最期のお願いをRE』1巻を読んでない人、『死神様に最期のお願いを』をこれから読もうと思ってる人はご注意を。
真犯人はいったい誰なのか?!REに受け継がれる最大の謎
簡単にいえば、家族を殺された主人公が、死んで死神となった妹と真犯人を探していく、というお話なんですが、『死神様に最期のお願いを』(旧版)では、真犯人が描かれることなく打ち切りとなってしまいました。
しかし、『死神様に最期のお願いをRE』(リメイク版)では、作画も変わってさらに読みやすくなった上に、真犯人へのヒントが多めに再構成されているそうです!
これは読者への挑戦状か…!
というわけで、真犯人は誰なのか、解説・考察をまとめていきますよー!
RE1巻で現在わかっていること
死神の掟(ルール)と秩序
まず、真犯人を探すうえで重要と思われる「死神」について、まとめてみました。
<死神とは>
- 死神とは、魂の流転を円滑に進めるための存在=節理を司どる絶対的体系
- 後悔の念は、魂を汚し、穢れた魂は流転ができなくなる
- 強い不満を持ったまま死んだ者は、いわゆる悪霊になってしまう
- 悪霊になってしまった魂は、処分=魂の輪廻から外して完全に消滅させることになる
- それを未然に防ぐために、自分の死に対して不満が大きい者に対する救済措置として、死者の”最期の願い”を叶える
- 秩序を守ることを存在意義としている
- 死神は、基本的に個人の考えや記憶に深く立ち入ってはならない
<”最期の願い”>
- 死神は、担当となった死者の”最期の願い”を叶えることを常とする
- 人殺し・自殺した人には、”最期の願い”は適用されない
- 担当の死神は、対象となる死者の処遇を一任される
- ”最期の願い”を無効(キャンセル)することも可能
- 無効(キャンセル)された”最期の願い”は、復活する
- 死神は殺人につながる”最期の願い”を叶えてはいけない
<願いを叶える死神の能力>
- 死神ヒビキ
有澤麻美を「健康な体」にする、首をはねられた相田静を生き返らせた
→ 対象を回復させる能力?
- 死神サーヤ
死神ヒビキに対して「あなたの生前の記憶を消すことになる」
→ 記憶を消去する能力?
まずは事件の流れを時系列にまとめてみた
事件を知るには時系列表を作るべし、と私の恩師がおっしゃっていました。
といっても、この漫画では主人公が時系列をまとめてくれています。
読者にわかりやすくて助かりますね。笑
<響の視点での時系列>
- 気が付くと誰かと争う父親の声
- 父「やめろ静!」
- 倒れてくる父(腹を裂かれる)
- 刃物をもった何者か
- 自分(響)の両足が切断されていることに気が付く
- 響、死亡
- 死神サーヤに出会い、自分・父・母の死亡を確認
- 静が犯行に使用されたと思われる刃物を持っているのを目撃
- ”最期の願い”「静かに最大の罰を与えてくれ」
→1か月後、静に死刑判決が下る。
判決から2か月で、もうすぐ死刑が執行されるとの噂も。
うーん…これだけみると、だしかに「静=犯人」は濃厚ですよね…笑
ただ、主人公の母親がいつ死んだのかがわからないというのが気になりますね。
真犯人は誰なのか??いざ、徹底考察!!
容疑者は3人
事件がおきたときに犯行が可能だった者は、
① 主人公 「相田静」
② 主人公の妹 お兄ちゃん大好き「相田 響」
③ 主人公の母 体は弱いけど優しい「相田 巴」
④ 主人公の父 誠実で真面目な「相田 轟」
⑤ その他の外部犯(単独犯に限らない)
の5パターンが考えられます。
時系列表からすると犯人っぽい静ですが、「静=犯人」でないことは作中で明らか。
殺人を犯した者 → ”最後の願い”が適用されない
相田静は”最後の願い”を叶えられた → 殺人を犯していない
ということですね。
主人公の妹である響も、静と同様、死神長アヤメに”最期の願い”を叶えてもらっていますから、容疑者から外れます。
そうすると、響の話した事件の時系列の信ぴょう性は高そうですね。
他の3人について、それぞれ真犯人となりえるのか検討してみましょう。
容疑者① 誠実で真面目な主人公の父 「相田 轟」
轟が家族を殺そうとしていたのを、静が邪魔をしていたので、静に対して邪魔するのを「やめろ静!」と言った、という可能性が考えられます。
もっとも、作中で、静はこの可能性が低いことを指摘しています。
「やめろ静!」の後、すぐに轟が倒れているということは、静が轟を返り討ちにして殺した可能性が高いが、これは静が人殺しでないことと矛盾する、という理論ですね。
しかし、
轟が響の足を切断 → 静が轟をとめる → その間に第三者が轟を殺害 → 第三者逃亡
という可能性もわずかに残っていますから、容疑者から完全に外れるとまではいえません。
容疑者② 体は弱かったけど優しかった主人公の母 「相田 巴」
昔に遭った大事故のせいで目が見えない+事件の3か月も前から大事故の後遺症により家族の補助なしでは日常生活もおくれない状況にあった相田巴。
静は、このようなことから巴に犯行は不可能と推理しています。
しかし、実はこの推理には小さな「穴」があるのです🦉(ホウムズ)。
それは、「有澤麻美」の存在。
「有澤麻美」は”最期の願い”を死神ヒビキに叶えてもらい、死ぬまでの1週間、健康な体を手に入れています。
この死神ヒビキの能力が他の死神も行使可能であるならば、相田巴も同じように、目の見える健康な体を一定期間、手に入れることは可能だったでしょう。
相田巴が健康な体であったと仮定すると、
巴が響の足切断 → 静が巴を止めようとする → 轟「やめろ静!」 → 巴が轟を殺害 → 巴が自殺or第三者に殺害される
という流れになりそうです。
容疑者③ ノーヒントすぎる 外部犯
静がもっとも可能性が高いと推理している外部犯。
父親の知人であるということ以外、ヒントなし。
今の段階では考察不可能、ということにさせてください。笑
しいていえば、死神ヒビキの同僚、死神ショーコが少し怪しいぐらいですかね...。
ただ、自分の娘の両足が切断されている状況で、その犯人を邪魔しようとしていた息子に対して父親が「やめろ」なんて言うのものなのか…。
真犯人への手がかり 2つのヒント
第4話「死者を殺す兄弟のハナシ」のなかで相田静は、真犯人を探すうえでヒントになりそうなものを2つあげています。
- なぜ「相田静」だけが生き残ったのか
- なぜ「相田静」の記憶が欠けているのか
この点についても、考察してみましょう。
なぜ「相田静」だけが生き残ったのか?
① たまたま生き残った可能性
② 罪を被せるため
③ その他、今後明らかになる動機?
①も否定はできませんが、犯人が故意に「相田 静」を生き残らせたならば、その理由は、②罪を着せるためと考えるのが自然でしょう。
静は、「F」というタイトルのネット小説を書いていますが、この小説では最後に長男が家族を惨殺してしまいます。
静は、家族殺しの犯人に仕立て上げるには理想の人物だったといえます。
なぜ「相田静」の記憶が欠けているのか?
死神サーヤが、誰かの”最期の願い”を叶えたことで、相田静の記憶を消去したと考えるのが妥当ではないでしょうか。
死神サツキ「(静が)”家族殺しの筋書き”を看破するぞ」
死神サーヤ「その時はまた消す」
と会話していたことから、少なくとも1度は静の記憶を消していると思われます。
問題は、誰の”最期の願い”なのか。
「相田 響」の有効な”最期の願い”は「お兄ちゃんを許してください」なので、響ではありません。
そうすると、「相田 轟」「相田 巴」のどちらかとなりますが、今のところはこれ以上わからないですね。
まとめ
というわけで、容疑者は減りませんでした!ごめんなさい!
今のところ、誰が犯人だったとしても、その動機が不明すぎます。
2巻でそのヒントが出ることを期待しましょう。
待ちきれない!2巻の発売日は??
待望の2巻は2020年1月22日です。早く読みたい!
以上、みたか・すりーばーど でした。