こんにちは。みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の未元物質 (電撃コミックスNEXT)が発売される3月26日が、いよいよ迫ってきましたね!
というわけで、今回も、前回に引き続き『とある科学の未元物質』の主人公、垣根帝督についてまとめていきたいと思いますよ!
今回は、カブトムシ05だったり、旧約15巻の垣根復活の可能性を検討してみますので、新約での情報がメインとなります!
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!
『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ作品として『とあるマガジン』に第1話が掲載。その後、単行本として2020年3月26日に1巻が発売された。
科学技術の粋を集め、超能力開発を進める学園都市。その中でも突出した力を持つ7人の超能力者(レベル5)の中で第二位とされる垣根帝督が主人公となる。
ちなみに、現在放映中のアニメ『とある科学の超電磁砲T』や『とある』シリーズを無料で見返す方法はこちらの記事で、『とある』シリーズの漫画やラノベを無料で楽しむ方法はこちらの記事でまとめていますよ~。
垣根帝督 とは
学園都市の暗部組織のひとつ、『スクール』のリーダー。学園都市第二位の『超能力者レベル5』で、能力はこの世界に存在しない新しい物質を作り出して操る『未元物質ダークマター』。既存の物理法則が通用しないうえ、周囲に影響を与えることでその法則を塗り替えることすら可能という絶大な能力で、彼の高い戦闘力を裏付けている。
性格は非常に気まぐれで、普段は一般人に手を出すことはなく、格下を見た相手を見逃すこともあるが、基本的に敵とみなした相手に容赦はない。自分を「最低の人間」と称していることからもわかるとおり、暗部に身を置くものとしてはまともな部類に入るが、ひとたび意にそぐわないことが起こればどんな非道も辞さない残虐性を秘めている。
垣根提督の(白)歴史
旧約15巻 | アレイスターとの直接交渉権を得る為の手段として一方通行を倒し、第一候補(メインプラン)となる事を目指して暗躍するも、一方通行に敗北。アレイスターに回収されて冷蔵庫に。 |
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旧約22巻 | 超能力を吐き出すだけの塊になっており、未元物質を素材とした新装備『Equ.DarkMatter』が生み出していた。 |
新約4巻 | 自我が乏しいため、与えられた電気信号に従って能力を行使させられている状態だったが、未元物質を通じて人体細胞の構築手段を獲得する。 |
新約5巻 | 復活。 |
新約6巻 | 一方通行、麦野沈利と再戦。その驚異的な再生力と創造力で二人を圧倒するも、自身が生み出した「カブトムシ05」の反乱によって権限(パーソナリティ)を乗っ取られて消滅。 |
新約7巻 | カブトムシ05(白垣根)が上条と共闘し、恋査を撃破。 |
新約8巻 | オッレルスがトールに変装して侵入する際に渡した『第二位の臓器』から出現するも、直後にオティヌスによって捕縛され、バレーボールになる。 |
新約14巻 | 『未元物質』の変種、寄生体サンプル=ショゴスが登場。 |
新約16巻 | カブトムシ05は、フレメア達を守るために第十三学区の小学生と教師を博覧百科へと避難させ、エレメント狩りをしていた。 |
『カブトムシ05』について解説するよ!
誕生の経緯
新約6巻において、垣根帝督は能力で体を無限に量産できるようになっていましたが、各個体はそれぞれ良心や悪意、臆病、短期、見栄っ張りなど様々な側面を持っており、様々な意思がその肉体に現れていたようです。
それぞれが「かつての垣根帝督の一側面を持つ別人」として存在しており、例えば、新約6巻でのマスターとしての垣根帝督は一方通行への復讐心が表面化した個体で、カブトムシ05は良心が表面化した個体ですね。
垣根帝督の肉体と『魂』
(自己の能力によって失われた器官を埋め合わせる垣根帝督にとって、もはや現実の肉体と虚構の能力の区別はなくなりつつある。言うなれば、この空間を埋め尽くすもの全てが垣根帝督になろうとしている、という感じですか)
ある意味において、それは不死性の獲得に近いか。それとも、命や魂といった目に見えないものが希釈されつつあるとでも捉えるべきか。
これは、復活した垣根帝督に対する木原唯一の考えですが、これを前提にすると、生み出された未元物質の全て=垣根帝督の魂が宿った肉体、と考えられますね。
したがって、生み出された未元物質そのものが、垣根帝督の肉体として能力の噴出点となっている、と理解できます。能力の噴出点を拡張するという発想は、『恋査』や黒夜海鳥と共通していますね!
また、カブトムシ05も垣根帝督の肉体の一部であり、希釈された魂が宿っていた、ということにもなりますね。
反逆
カブトムシ05は、垣根帝督とは別のものへと変わりつつありましたが、垣根帝督の一部分という強力なパーソナリティを失うことの恐怖から、別のものになる(=新たなパーソナリティの取得)という選択は最後まで、できませんでした。
そこで、カブトムシ05が、マスターの命令に背くため『垣根帝督』としての全てのシステム権限を奪取した為、一方通行への復讐心が表面化したマスターだった個体は消滅しました。どうやら、滝壺理后が無意識下に発した能力に影響を受け、行動が促されていたようです。
『垣根帝督』は、特定の人格という統合された意識を持たないため、増殖を続けるとマスターに反旗を翻す「異分子」「反逆者」の登場が懸念されるため、無限増殖は極力控える必要があったようですね。
「馬鹿にするなぁああああああ‼ こ、これは、これはっ、俺のものだ。俺が俺なんだ‼ だ、『未現物質』は、俺の脳から、『自分だけの現実』から、生じているはずだ。それが、こんな、俺が育てて俺のものにした能力が、何で、・・・・・・こんな反逆を・・・・・・ッ⁉」
引用:新約 とある魔術の禁書目録 (8) (電撃文庫)(色は筆者による。)
これは、一方通行への復讐心が表面化した個体が、カブトムシ05に制御を奪われた際に発言した内容。
この発言から推測するに、能力の噴出点に過ぎなかったカブトムシ05が『未元物質』という能力のシステム権限を奪った、すなわち、垣根帝督から『自分だけの現実』を奪取した、と解釈できますね!
自分だけの現実 とは
- 「超自然現象を発生させる何か」であり「認識のずれ」
- 能力者が個々に持つ感覚で、能力発現の土台となる根本法則
- 非常識な現象を現実として理解・把握し、不可能を可能に出来ると信じ込む意志の力とも言われ、強靭な精神力や確固たる主義を持つことが「自分だけの現実」の強さに繋がるとされる
個体ごとに『自分だけの現実』を獲得できるのか?
復讐心が表面化した垣根帝督によれば、既に未元物質で作り出した「個体ごとの自分だけの現実の再現」や「他人の能力の実装」も視野に入っているとのこと。
能力は一人につき1つまでなので、未元物質それ自体が垣根帝督である以上、個体ごとの自分だけの現実の再現は不可能なはず。
また、脳を取り替えただけでは能力は変更できないので、他人の脳を作り出しても意味はありませんし、垣根帝督が『妹達』を再現した際も、発電能力を使用してませんでしたので、記憶があったとしても駄目なのかもしれません。
つまり、各個体が『垣根帝督』である限りは『自分だけの現実』を獲得できないことになりますね。
しかし、逆に言えば、カブトムシ05ができなかったこと、すなわち『垣根帝督』をやめることができれば、その個体は『自分だけの返実』を獲得できるのかもしれませんね!
垣根帝督の『魂』は今どこに・・・
「霊魂と呼ぶべき何かが宿った肉体そのものに能力が宿る」(『とある科学の一方通行』5巻)ということは、逆に言うと、能力が宿った肉体には霊魂が宿っているということ。
つまり、能力のシステム権限を奪取し、『自分だけの現実』を獲得したカブトムシ05には、垣根帝督の魂が宿っている、ということになるはずですよね。しかも、無限増殖を控えているカブトムシ05は魂が希釈されることもありません。
そうすると、オティヌスの手に渡った『第二位の臓器』に魂はほとんど残っていなかった可能性が高いと思われますね!
カブトムシ05は『高次の自己』=『聖守護天使』?
能力が人に成ったという点では、『神浄の討魔』と似ていますよね!
こちらの動画では、『神浄の討魔』と『カブトムシ05』が『高次の自己』であり、『聖守護天使』ではないかと考察しています。
【とあるシリーズ考察】とある世界の考察 後編③『上条当麻に残された二つの謎』『[先の領域]』
なるほど・・・。垣根提督の部分を簡単にまとめるとこんな感じです!
彼が第二候補であり、背中から六翼三対の翼が生えていたのは、学園都市の中で最も肉体の天使化に成功していたから。
- 垣根:間を隔てるもの
- 帝 :宇宙を統括する最高神 →垣根を越えて神となることを意味している
- 督 :取り締まる。見張りをする。監督する。また、統率する。→白垣根
滝壺理后の干渉により「普段見えなくなっていたモノが浮き彫りにされた」白垣根こそが、自身の『法』を定めた即ち完全に『真なる意思』に目覚めた垣根帝督の姿。
垣根帝督は、『自分だけの現実』や『魂』を本来の肉体から未元物質の肉体の方にうつすことに成功しており新約8巻に登場した「最初の垣根だったモノ」は抜け殻でしかない。
旧約時代の垣根帝督が復活する可能性は・・・?
結論から言えば、復活の可能性はゼロではないと思ってます!
というのも、旧約15巻の後、脳を3分割して、潰れた内臓を補完するために冷蔵庫より大きい機材を腹の横に直接つけられていました。その後、『第二位の臓器』がオティヌスの手に渡り、復活した直後にバレーボール程の球体に圧縮されてしまいました。しかし、オティヌスが魔神の力を失った後、この垣根がどうなったのかは不明です。
また、新約6巻で消滅した『垣根帝督』も、一方通行への復讐心が表面化した個体であり、「本当の垣根帝督の人格」ではなかったことが示唆されています。
『第二位の臓器』から、旧約時代の垣根帝督が復活する可能性はある気がしますよね!
一方、『第二位の臓器』は抜け殻にしか過ぎない、すなわち、魂が宿っていない可能性も十分に考えられます。しかし、『第二位の臓器』が能力を噴出できるのであれば、分割・希釈された魂の一部がそこに残っている可能性もあり、復活して『カブトムシ05』と融合・統一する可能性もゼロではない、と考えられます!
まとめ
垣根提督の能力を考える上では、科学サイドの能力といえども、禁書世界における『魂』という概念について考えるのことが避けられないようで、頭が痛くなりますね!
それでは、今回はこんなところで!
以上、みたか・すりーばーど(Twitter@zombie_cat_cut)でした。