こんにちは。みたか・すりーばーど(Twitter@zombie_cat_cut)です。
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そこで、今回は、死霊術師編で登場した自称天才の菱形幹比古の研究成果、『身体を大きくすれば能力も強化される』理由とは?について検討していきますよー!
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!
- とある科学の一方通行 とは
- まずは『能力強度』(レベル)についておさらい!
- 次に、菱形幹比古の研究成果を確認!
- 身体を大きくすると能力が強化される理由とは?
- 考察のポイントは『黒夜海鳥』
- 『窮奇』『渾沌』『プロトタイプ』の場合
- 『饕餮』の場合
- まとめ
とある科学の一方通行 とは
原作:鎌池和馬、作画:山路新、キャラクターデザイン:はいむらきよたか・山路新による日本の漫画作品。KADOKAWAの『月刊コミック電撃大王』にて、2014年2月号より連載中。鎌池和馬のライトノベルシリーズ『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ作品。正式タイトルは『とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行』。
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まずは『能力強度』(レベル)についておさらい!
学園都市では能力者の所有する能力を、 規模や強さ、精密性などを基準として6つの段階に分けており、定期的に行われる能力の適正、伸びやすさ、種類、現在のレベルなどを調べる『身体検査(システムスキャン)』の結果により、ランク付けが上下します。
無能力者 (レベル0) |
精密機械を使わないとわからない程の微弱な力を発する程度。 |
---|---|
低能力者 (レベル1) |
スプーンを曲げる程度の力で、日常生活で役立つものは少ない |
異能力者 (レベル2) |
レベル1よりも幾らか上だが、やはり日常ではあまり役には立たない。 |
強能力者 (レベル3) |
目に見えて強く、日常生活で便利だと感じる程度。 先端科学技術で十分再現できる現象しか起こせない能力が多く、また戦闘での応用もあまり利かない場合が多い |
大能力者 (レベル4) |
学園都市外部の科学技術では到底再現不可能な超常現象を実現でき、戦闘面においては軍隊で戦術的価値を得られる程の能力 |
超能力者 (レベル5) |
学園都市でも七人しかいない、能力開発の頂点。 一人で軍隊と戦えるほどの強大な力を持つ。レベル5の中での順位付けはそれとは異なり「能力研究の応用が生み出す利益」を基準に評価されている。 |
次に、菱形幹比古の研究成果を確認!
『プロデュース』の研究結果がこちら
- 霊魂と呼ぶべき何かが宿った肉体そのものに能力が宿っているらしい
- 身体が小さくなるなればなるほど能力の『出力』は落ちていった
『悪霊』を使った技術がこちら
=『肉体を機械的に強化することで能力を引き上げる技術』
- 身体を大きくすれば能力も強化されるはず
- 脳に機械で強化した肉体を『身体』と錯覚させる
- ただし、現状『特殊な処理』を施した死んだ脳にしかうまくいかない
- 『公式』を転送することで進化する
『特殊な処理』というのは、おそらく『疑似魂魄』を死体に定着させること、『公式』とは、『妹達』の10031回の死の記憶を変換したもの、ですね!
素体 | 強化後 | |
---|---|---|
プロトタイプ | 異能力者(レベル2) | 大能力者(レベル4)級の発火能力 |
『窮奇』 | 強能力者(レベル3)の念動力 | 一方通行に傷をつけることが可能に。公式入力後は超能力者(レベル5)クラスの念動能力。 |
『饕餮』 | お気に入りのぬいぐるみと自分の位置を入れ替えるレベル3『リプレイス』 | 催眠でぬいぐるみと思い込ませたマーカーと自分を転移可能。公式入力後は転移の強化・拡張により『遠隔射出』(アスポーツ)が可能に。 |
『渾沌』 | 周囲の人間の認識を鈍らせる『ステルスハイド』 | あらゆる認識を完全に阻害できるように。 |
身体を大きくすると能力が強化される理由とは?
『自分だけの現実』:能力の「種類」を決める
『演算能力』 :能力使用時の「精度」と「制御可能値」を決める
能力についてはこのように解釈されていますが、身体を大きくすることで、能力が強化されるのは何故なのか・・・身体が大きくなったからといって『演算能力』があがるとは思えませんよね!
しかし、実際に、菱形幹比古は能力の強化に成功しています。そこで、どういった理屈で能力が強化されているのかを検討していきたいと思いますよ~。
考察のポイントは『黒夜海鳥』
『肉体を機械的に強化することで能力を引き上げる技術』といえば、新約1巻で登場した黒夜海鳥が想起されますね!
能力はレベル4の『窒素爆槍(ボンバーランス)』。掌から半透明の窒素で出来た約3mもの槍を発生させて振り回したり射出したりする能力で、その威力は戦車すら一撃でぶち抜く。 窒素を一時的に集める事で大気を間接的に操作したり、射出の反動で飛翔したり等の応用も可能。
自らの身体に奇妙な『腕』のような『サイボーグ』を接続、それを『マスター』とした数千もの赤子の腕のような『スレイブ』を操り、 それら一つ一つを自らの能力の発射させる砲台として機能させ、 更にその能力同士のベクトル操作による相乗効果で数百mの巨大な槍を作り出す事まで可能にしている。
つまり、自分の能力が腕の掌からしから出せないのならば『その腕を増やせばいい』という単純な考えで、 そのコンセプトは「数千もの数のレベル4の出力」と「レベル5一人の出力」はどちらが強いのか? いわゆる「数の暴力」。
黒夜海鳥は、『能力の噴出点』を増加させることで、結果的に能力の『出力』を強化した、と言えます!
『窮奇』『渾沌』『プロトタイプ』の場合
この3体は、身体を機械化されたことで純粋に能力の『出力』(=規模・強さ)が強化されてるようにみえます。
そこで、能力強化の理由として、2通り考えてみました!
① 身体を機械化したことで『演算能力』が強化された
② 身体が大きくなることで身体の表面積が増え、能力の『噴出点』が拡大し、1度に出力できる『量』が上昇し、結果として出力が上昇した
『演算能力』が上がれば『精密性』も上昇するはずですが、この3体は能力の『精密性』が上昇しているようにはみえません(漫画やアニメで表現されていないだけだったらすみません)。
なので、個人的には、『能力の噴出点』の増加により能力の『出力』を強化した『黒夜海鳥』と同様、②能力の『噴出点』の拡大による出力『量』の増加、が正しいんじゃないかと思っています!
つまり、プロデュースの研究結果である『身体が小さくなるなればなるほど能力の出力は落ちていった』というのも、能力の『噴出点』の縮小により、一度に出力できる『量』が減少したから、と理解できます。
『饕餮』の場合
一方で、『饕餮』に関しては、身体を大きくしただけで能力が向上しているようには思えない部分があるんですよね。
素体の能力は、お気に入りのぬいぐるみと自分の位置を入れ替える『リプレイス』(レベル3)。『棺桶』により、催眠でぬいぐるみと思い込ませたマーカーと自分を転移可能になりました。
しかし、催眠で『お気に入りのぬいぐるみ』と思い込ませることができれば、身体は機械で大きくしなくてもいいのでは・・・?と思ったり、思わなかったり。
食蜂操祈が『心理掌握』により『ぬいぐるみ』と思い込ませれば、同じことができそうですよね!
というか、『リプレイス』の出力が強化されても、転移可能な質量の限界値が増加したりするだけのような気がします。なので、出力だけあげても意味なかったのかも!
『公式』入力後の強化
『公式』(=10031回の死の記憶)が入力された『窮奇』と『饕餮』は、さらに能力が強化されていました。
『窮奇』は更なる出力強化、『饕餮』は『遠隔射出(アスポーツ)』ができるになっており、自分以外のものも転移可能に。
『饕餮』はさらに、転移の強化と転移の拡張にも成功。
- 転移の強化:『窮奇』との視覚連携により『窮奇』が見たものも転移対象に
- 転移の拡張:ぬいぐるみ役を誰にでも押し付けられるように
もっとも、機械の体を利用した視覚連携と『お気に入りのぬいぐるみ』の催眠強化によるものと思われるので、身体を大きくしたことで能力が強化されたわけではなさそう。
詳しくはこちらの記事で検討していますので、よかったらみてくださいね!
➤【とある科学の一方通行】10031回の死の記憶により能力が強化された理由とは?【考察】 - sky depth
まとめ
結局、菱形幹比古の研究成果『肉体を機械的に強化することで能力を引き上げる技術』をまとめるとこうなります!
① 身体を機械によって大きくすることで、身体の表面積が広くなり、能力の『噴出点』が拡大し、1度に出力できる『量』が増加したことで『出力』が強化された。
② 『身体が小さくなるなればなるほど能力の出力は落ちていった』のは、能力の『噴出点』が縮小し、1度に出力できる『量』が減少したから。③ 『出力』のみを強化しても意味がない場合は、『催眠』と『視覚連携』等により能力を強化した。
今回の結論はこんな感じでいいんじゃないかな~。
以上、みたか・すりーばーど(Twitter@zombie_cat_cut)でした。