こんにちは。みたか・すりーばーど(Twitter@zombie_cat_cut)です。
以前、この記事を書いたんですが、書いているうちに『完全なるゴレム』と『絶対能力(レベル6)』って同一のものなのかな?という疑問が出てきました!
菱形幹比古は絶対能力(レベル6)を目指していたのに対して、イサク・ローゼンタールは『完全なるゴレム』を目指していました。
『神』の領域である点では共通しているかもしれませんが、イサク・ローゼンタールの理論や過程と学園都市のものは、同じなんでしょうか。
同じ『神』の領域であっても、宗教ごとに『神』が異なるのと同様に、根底となる理論が違うのであれば目指しているものも違うものなんじゃないかなー?
そこで今回は、『完全なるゴレム』と『絶対能力(レベル6)』について考察していきたいと思いますよー!
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!
とある科学の一方通行
原作:鎌池和馬、作画:山路新、キャラクターデザイン:はいむらきよたか・山路新による日本の漫画作品。KADOKAWAの『月刊コミック電撃大王』にて、2014年2月号より連載中。鎌池和馬のライトノベルシリーズ『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ作品。正式タイトルは『とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行』。
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前回のおさらい
イサクと菱形幹比古が目指していたものをまとめるとこんな感じ。
<イサク・ローゼンタール>
完全なるゴレム = 完全なる魂魄 + 完全なる身体
<菱形幹比古>
完全なる能力 = 完全なる脳 + 完全なる身体
『完全なる能力』とは、絶対能力(レベル6)のことですね!
まずは、絶対能力についておさらいしてみましょう。
絶対能力(レベル6) とは
「レベル5の先にあるもの」とされ、概念上だけ存在しており、未だに実在例なし。
絶対能力(レベル6)になる方法をまとめたのがこちら!
要素① | 要素② | 要素③ |
---|---|---|
一方通行 | 250年の時間割 | |
一方通行 | 御坂美琴×128 | |
一方通行 | 『妹達』×2万 | |
一方通行 | 『打ち止め』 | 『ヒューズ=カザキリ』 |
御坂美琴 | 『妹達』 | 『心理掌握』 |
疑似魂魄 |
10031回の死の記憶 =『完全なる脳』 |
身体の巨大化 =『完全なる身体』 |
詳しくはこちらの記事でまとめています!
つまり、絶対能力(レベル6)の詳細は不明ということですね!笑
次に、『完全なるゴレム』についておさらいしてみましょう。
『完全なるゴレム』とは
イサク・ローゼンタールの『完全なるゴレム』作成の理論
イサク・ローゼンタールは目的は『完全なるゴレム(=神)』の作成。
そのために必要だったのが、『完全なる魂魄』と『完全なる身体(=神に至るための器)』ですね。
『完全なる魂魄』
『完全なる魂魄』の作成方法は、疑似魂魄に死の証を10000回書き加えること。
イサクは、檮杌に魂魄を転写する段階、つまり生前の段階で、既にこの方法を知っていたようですね。
疑似魂魄に死の証を10000回書き加えるには、疑似魂魄を10000体の死体に定着させればいわけですが、手っ取り早くミサカネットワークにある『10031回の死の記憶』を利用しちゃおう!というのが今回の実験ですね。
『完全なる身体』
一方、『完全なる身体』の作成方法については定まっていなかったようす。
生前のイサクは、「俺の時代でなんとか神に至る器を完成しねぇと」と発言していましたね!しかし、現代に至るまで神に至る器を完成できかったようです。
そんななか、『完全なる身体』の作成方法を見出したのが、菱形幹比古の『棺桶』。
彼は、『身体が大きくなれば能力も強化されるはず』という発想をもとに、『完全な身体には完全な能力が宿る』と考え、『蛭魅』が絶対能力者(レベル6)に必要な『完全な身体』を自動生成する実験を実行しました。
イサク・ローゼンタールは、400年の悲願を成就するために必要な『完全なる魂魄』と『完全なる身体』の作成方法を、学園都市で一挙に見つけられたわけですね!
『10031回の死の記憶』が入力された結果、『蛭魅』の身体は、絶対能力者(レベル6)に必要な『完全な身体』の自動生成(肉体の最適化)を始めました。そして、人の死体を大量に取り込むことで『神』に至る器が完成する、とイサク自身は解釈していましたね。
ちなみに『蛭魅』の『完全なる身体』の生成過程がこちら。
絶対能力(レベル6)になるとしても、こんな姿になるのは嫌ですね・・・一方通行もこうなってしまうのだろうか・・・。
『完全なるゴレム』と絶対能力は同じものなのか?
このように、イサク・ローゼンタールはあくまでも『完全なるゴレム』を目指していたのであって、絶対能力(レベル6)を目指していたわけではありません。
したがって、『完全なるゴレム』と『絶対能力(レベル6)』は、同じように見えて違うかもしれないし、違うように見えて実は同じなのかもしれない!
結論は出ないかもしれませんが、もう少し検討していきたいと思います~。
魔術サイドと科学サイド
どちらも『神』と形容されることから、同一視できる可能性もなくはないんですが、『完全なるゴレム』はローゼンタール家の魔術サイドの力で、絶対能力(レベル6)は科学サイドの力。
しかし、魔術と超能力には確たる境界はなく、両者の間には無限に等しいグラデーションが存在しているだけ(参照)。
魔術と超能力という一事をもって、違うものと判断するのは早計な気がしますよね~。
ローゼンタール家とアレイスターの共通点
ローゼンタール家と学園都市の創設者アレイスター=クロウリーには、いくつか共通点がみられるように思えます。それがこちら!
ローゼンタール家は4代目イサクの代までに、異端として東洋に追放されてしまっていますので、『黄金の夜明』の影響を受けていません。しかし、時代や土地、魔術理論から察するに、イサク・ローゼンタールも薔薇十字の影響は受けている可能性は高い気がします!
この点からすると、学園都市の目標である『絶対能力(レベル6)』とローゼンタール家の悲願『完全なるゴレム』は、似たものである可能性は否定できませんね。
逆に同じだと仮定してみる
逆に、『絶対能力』と『完全なるゴレム』が同じと仮定して考えてみましょう!
学園都市の目指す絶対能力(レベル6)と、イサクが目指す『完全なるゴレム』は同一の状態を示すものであり、科学的にいえば絶対能力(レベル6)、魔術的にいえば『完全なるゴレム』。その状態に到達するために必要な条件も同一であり、その条件とは①『完全なる魂魄(1万回の輪廻転生)』と②『完全なる身体』。
これを前提に解釈・検討した記事がこちら!
是非よんでみてもらいたいのですが、思っていたより矛盾せずに解釈することは可能でした!笑
感覚的には、矛盾が出てきて整合的に解釈できないかなぁと思ってたんですが、そんなことはありませんでしたね!
他の考え方
こちらの動画でも、絶対能力になるための条件を考察されていました!
【とある魔術の禁書目録】絶対能力者 (レベル6) になるための条件は ○○と○○!?
こちらの動画でも、『完全なるゴレム』=絶対能力(レベル6)を前提にしていますね!『AIM拡散力場=意思の集合体』と解釈しているようです。なるほどなぁ・・・。
自分の理解力不足なところもあり、動画のほうがはるかにわかりやすいので、是非動画のほうを見てみてくださいね!
まとめ
というわけで、今回の結論はこちら!
学園都市の目指す絶対能力(レベル6)と、イサクが目指す『完全なるゴレム』は同一の状態を示すものであること、その状態に到達するために必要な条件も同一であることは、現状否定できない。
結論だけみると、この記事を書いた意味がなくなっているような気もしますが・・・。
自分のなかで悩んでいた部分にひとまず決着がついたので良しとします!笑
今のところは、動画を出している『とある小説の自己保存』さんも解釈している通り、『完全なるゴレム』=絶対能力(レベル6)というので、いいような気がします!
以上、みたか・すりーばーど(Twitter@zombie_cat_cut)でした。