こんにちは。みたか・すりーばーど（@zombie_cat_cut）です。
今回も、前回に引き続き、超能力者（レベル５）と大能力者（レベル４）との違いや、超能力（レベル５）の条件について調べていきたいと思いますー！
前回は、超能力者（レベル５）の能力について確認しました。
➤【とある魔術の禁書目録】超能力者（レベル５）の条件とは？①７人の超能力者（レベル５）【まとめ】 - sky depth
今回は、これを踏まえて『念動力』系の能力者が超能力者（レベル５）になるための条件について、検討していたいと思います！
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください！
とある魔術の禁書目録 とは
鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品。2020年2月現在、電撃文庫（KADOKAWA）より、既刊49巻（本編48巻、短編集1巻）が刊行されています。
現在の最新刊はこちらの創約 とある魔術の禁書目録 (電撃文庫)です。
とあるシリーズ初見の人でも楽しめる内容になってますよ！
漫画版の最新刊はこちらのとある魔術の禁書目録(23) (ガンガンコミックス)です。あわせてどうぞ～。
前回のおさらい
前回の記事を見た方は飛ばしても大丈夫です！
『能力強度』（レベル）
学園都市では能力者の所有する能力を、 規模や強さ、精密性などを基準として下記の段階に分けています。
定期的に行われる能力の適正、伸びやすさ、種類、現在のレベルなどを調べる『身体検査（システムスキャン）』の結果により、ランク付けは上下するようですね。
無能力者 レベル0
「精密機械を使わないとわからない程の微弱な力」を発する程度で、いわゆる落ちこぼれとされるレベル。学生の６割を占める。
（例）土御門元春『肉体再生』 佐天涙子『空力使い』
低能力者 レベル１
多くの生徒が属し、スプーンを曲げる程度の力で、日常生活で役立つものは少ない。
（例） 初春飾利『定温保存』
異能力者 レベル２
レベル1よりも幾らか上だが、やはり日常ではあまり役には立たない。 学園都市の全学生の内ほとんどはこのレベル以下に含まれる。
（例） 介旅初矢『量子変速』 春上衿衣『精神感応』 雲川鞠亜『暴風車軸』 人皮挟美『発火能力』
強能力者 レベル３
目に見えて強く、日常生活で便利だと感じる程度の能力。 能力的にはエリート扱いされ始めるが、先端科学技術で十分再現できる現象しか起こせない能力が多く、また戦闘での応用もあまり利かない場合が多い。
（例）薄絹休味『気力絶縁』 湾内絹保『水流操作』 泡浮万彬『流体反発』 固法美偉『透視能力』 口囃子早鳥『念話能力』 作楽木ナルハ『浸紙念力』 飯棲リタ『鳥瞰把握』 蜜蟻愛愉『心理穿孔』
大能力者 レベル４
学園都市外部の科学技術では到底再現不可能な超常現象を実現でき、戦闘面においては軍隊で戦術的価値を得られる程の能力。 レベル3とは大きな開きがあり、このレベル以上は極端に人数が減少する。
（例） 白井黒子『空間移動』 海原光貴『念動力』 婚后光子『空力使い』 結標淡希『座標移動』 絹旗最愛『窒素装甲』 滝壺理后『能力追跡』 釧路帷子『量子変則』 番外個体『発電能力』 黒夜海鳥『窒素爆槍』 切斑芽美『念動力』 相園美央『油性兵装』 シャットアウラ＝セクウェンツィア『希土拡張』 誉望万化『念動能力』 帆風潤子『天衣装着』 弓箭入鹿『波動能力』 舞殿星見『念動使い』
超能力者 レベル５
学園都市でも七人しかいない、能力開発の頂点。 一人で軍隊と戦えるほどの強大な力を持つ。レベル５の中での順位付けはそれとは異なり「能力研究の応用が生み出す利益」を基準に評価されている。
評価基準
超能力（レベル５）について 垣根帝督はこんな風に言っています。
「でもこう見えて俺は結構お前の研究を評価してるんだぜ？」
「だが強度（レベル）ってのは純粋な戦闘力や出力だけの評価じゃない。技術的な伸びしろ、他分野への応用、さまざまな発展性を鑑みて決定される。」
「ただし—――戦闘力と違って発展性ってのは評価しにくい。研究途上のもののさらに未来を見据えて決めなきゃなんねえからな。」
「お前･･･本当に超能力者（レベル５）の価値が見えてんのか？」
引用：とある科学の未元物質１巻
前回の結論
超能力者（レベル５）として必要な条件とまとめた結論がこちら！
- 戦闘力（威力、出力、規模、射程、攻撃力、防御力）
- 応用力（精密さ）
- 発展性（技術転用の可能性）
これを前提にして検討してみたいと思いますよー！
実は定義がややこしい『念動力』
自分も調べるまで違いを理解していなかったんですが、手を使わずに物体を動かす事ができる能力には、①『念動使い(テレキネシスト)』と②『念動能力(サイコキネシス)』の２種類に分類されるようです。
実際の定義によるとこのようになっているようですが、結果として生じる事象にあまり違いはありませんね！
- テレキネシス ：『物体に直接念力を送り込んで動かす』力。ミニカーに動力を与えて自由に操作する
- サイコキネシス：『物体をエネルギーで押して動かす』力。ミニカーを見えない手で触れて動かす
作中でもしっかりとした区別がなされていないかもしれませんね～。
『念動力』系の能力者をチェック！
杠林檎（レベル１～２）
少し大きめの石を動かす程度。しかし、負荷(ストレス)を受けると能力が暴発し、一時的に超能力者（レベル５）と互角の戦闘力となる。
大能力者（レベル４）の黒夜海鳥との戦闘においても、攻撃を受け止められる出力に。
この状態では、道路にヒビが入るほどの威力となったり、コンクリートの塊や鉄骨を複数持ち上げ、投擲したりする等、出力が上がっている。
また、指向性のスピーカーで発せられていた音（空気の振動）を、波形をかえずに方向だけ操作して相手にぶつけたり、垣根帝督の烈風を弾き返したり、自身の身体を強引に加速させたりすることも可能になった。
作楽木ナルハ（レベル３）
能力は『浸紙念力(パーフェクトペーパー)』。彼女自身の戦闘技術と変態的な造形センスにより、実質レベル4クラスの戦闘力を持つ。
念動力が通った紙はタングステン合金並の硬度（タングステンのモース硬度はダイヤモンドの10に次ぐ9で、砲弾や対戦車に用いられる）と布並の柔軟性を併せ持ち、自在に変形・変化させることができる。紙を束ねた盾、触れると爆発する紙飛行機といった武装の作成から、紙を相手に貼り付けての拘束など、念動系らしい高い汎用性を持っている。１度に扱える紙の量は、ユンボや自動車も作れることから、かなりの数に及ぶと考えられる。
海原光貴（レベル４）
切斑芽美（レベル４）
常盤台に47人在籍しているレベル4の一人。大覇星祭では、同時に22個以上ものお手玉を操った。異能力者（レベル２）の念動能力者である対戦相手に操られたお手玉も、動きを止めた上、地面に叩きつけることが可能。
花河雛鳥（レベル不明）
射程は数km、同時操作数は少なくとも3個以上。非常に高い精密性を持ち、操作した物品を介して物を投げたりバイクを動かしたりと、人間と見紛う程に自在に動かせる。反面出力はそれほど高くないらしく、作中では重い物をを動かした描写はない。また、「生きた細胞には働かない」という制限があり、生物や生きた植物には使えない。
直接の攻撃力には欠けるため、作中では主に操作したライダースーツに銃を持たせて、数kmの行動範囲を持つ武器持ちの不死身の人形として扱った。また圧縮した空気を蜃気楼や光の加減を調整して人型の幻影にし、近づいた相手を圧縮を解除して吹き飛ばす空気爆弾にしたりと、精密性を生かしたトリッキーな立ち回りを見せた。
引用：（色は筆者による。）
花河雛鳥(はなかわひなどり) - とある魔術の禁書目録 Index - アットウィキ
舞殿星見（レベル４）
「ゼロから生み出せる力の大きさ」において最強を誇り、最大重量は10万トンを超える。その出力は50階建ての超高層ビルを軽く持ち上げ、それをゴルフボール大の大きさに圧縮できるほど。視認できない場所でも対象にでき、地下の構造物を地盤ごと揺らし、地上に持ち上げることも可能。また対象は固体に限られず、気体に対しても使用可能で、空気を掴んで叩きつけることで暴風を起こすこともできる。
弱点として、無生物限定であり生物に対して使用できない。また、能力の指先の照準を両手の人差し指で行なっているという特性上、同時に動かせるのは二つまでとレベルに比して操作数が少ない。さらに出力と動かすことに特化しているため、発火や透明化などといった純念動系特有の細かな応用は出来ない。
出力だけならレベル5確実だが、上記のような様々な制約や、なによりあまりにも破壊に特化されすぎて経済的な利益が見込めないことから、レベル4に収まっている。
誉望万化（レベル４）
無数のケーブルを生やした特殊ゴーグル（ヘッドギア）が特徴。このゴーグルは情報の分析・抜き取り・転写が可能な上、能力のスイッチの役目も果たしている、地味に高機能なもの。通常の念動力の他、このゴーグルを精神的スイッチにすることで、念動力を応用して発火・透明化・無音化・電子操作などの多彩な力を包括的に扱う事ができる。
もっとも、超能力者（レベル５）の垣根帝督には敵わない模様。
『念動力』系の超能力者（レベル５）とは
以上をまとめると、『念動力』系統の超能力者（レベル５）の最低条件はこんな感じ？
- 戦闘力：最大重量10ｔ以上、射程数km以上、多数の同時操作、対象無限定
- 応用力：方向操作・硬質化・発火・透明化・無音化・電子操作など
- 発展性：応用力に比例？
これら全てを兼ね備える必要はないかもしれませんが、舞殿星見の出力特化、花河雛鳥の射程と精密性特化、誉望万化の応用力特化のいずれも超能力ではないとすれば、これらをいくつか兼ね備える必要はありそうですよね！
応用力の高さからすれば、『念動力』系の能力者は、技術的な伸びしろ、他分野への応用、さまざまな発展性、能力研究の応用が生み出す利益なども、かなり見込まれるのではないでしょうか。
まとめ
『念動力』系統の能力は、応用力が非常に高く、極めればかなり強力に思えますが、それゆえに能力開発も難しいのかもしれませんね～。
『一方通行』のベクトル操作とかなり似通っていますが、良くも悪くも出力という概念がないというのが大きな違いでしょうか。
つまり、運動エネルギーがないところでは何もできず、逆に運動エネルギーさえあればその多寡や種類にかかわらず操作できる、ということですね。
もっとも、自転エネルギーを奪えるようになったので、『一方通行』にとって地球上で何もできない場所は存在しないことになりますが！
今回はこの辺で！
以上、みたか・すりーばーど（@zombie_cat_cut）でした。
