こんにちは！ みたか・すりーばーど（@zombie_cat_cut）です。
最近、『理想送り（ワールドリジェクター）』についていろいろ考えていたんですが、その際に思ったのが、
あれ？ なんか暮亞ってサンジェルマンに似てない？？
突拍子もない妄想かとは思いますが、今回は、上里勢力の一人、暮亞とサンジェルマンの関係ついて検討していきたいと思いますよー！
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください！
とある魔術の禁書目録 とは
鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品である。2020年2月現在、電撃文庫（KADOKAWA）より、既刊49巻（本編48巻、短編集1巻）が刊行されている。
とあるシリーズ初見の人でも楽しめる内容になってますよ！
漫画版の最新刊 とある魔術の禁書目録(23) (ガンガンコミックス)もあわせてどうぞ～！
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まずはそれぞれの共通点を探してみる！
まずは、田妻暮亞とサンジェルマン、ついでにエレメントの特徴を復習しましょう。
面倒な方は読み飛ばしてＯＫです！
田妻暮亞（クレア）
『上里勢力』に所属する『原石』の少女。
能力の影響で細胞の性質がほとんど植物のものに近い植物少女。
藻類や生塗りの接合を凶悪に拡大し金属だろうがプラスチックだろうが取り込んでその性質を利用する事ができる。
平たく言うと現代兵器を取り込むことで草花だけでミサイルやチェーンソーを構築できる。また、暴発の危険を高めてしまうものの、組み合わせ次第では彼女のイメージで新しいモノにも昇華できるという。
周囲に張り巡らせた「根」のケーブルセンサーとやらで周囲を走査、自動迎撃を行うようにしたり、縦横に組み合わせた植物の蔦で網を展開したり、植物性アルコールを燃焼させることで高速飛行を可能にしたりと、応用性の高さが伺える。
植物に近い細胞故か、たとえ胴体を真っ二つにされても時間を掛ければ身体をほぼ無限に再生することができる。
サンジェルマン
概要
不老不死伝説の怪人「サンジェルマン伯爵」を名乗る人物。その正体は、過去から現在まで流布されるサンジェルマンという伝説、人から人へ感染する思想そのもの。
人間に「同期」し、「感染」し、「増殖」する。
サンジェルマンに中心など存在せず、全てが司令塔、全てが末端である。
シャンボール
炭素を操る術式、ダイヤの瑕を治したという伝承に由来する。
資材がカーボンのダイヤノイドとは相性が良く部屋の一部を殺傷力の高い槍に変えダイヤノイドのドアを固着させて客を閉じ込めたりと非常に幅広い応用が利く。
また炭素で有機物を操作し「植物細胞で構成された生物兵器」を生む事も可能。
弱毒性サンジェルマンウィルス
木原唯一が理想送りを使うためだけに自身に使用した認識詐称ウィルス。
縫合した上里翔流の右手を自分の右手であると認識を書き換えることで、理想送り(ワールドリジェクター)の使用を可能とする。
サンジェルマン化した人間が知識を並列・同期させて魔術を使用できるのと同様に、これを使用した木原唯一は脳内を書き換えられ、炭素・植物を操る術式を応用した疑似的なシャンボールで５柱の魔神の力を再現しているかのように見せかけた。
エレメント
大熱波の到来と共に学園都市を闊歩するようになった異形の生命体。身体は半透明の水晶体でできており、それを活かして背景に溶け込んで身を隠す事ができる。
その実態は、木原唯一が上里翔流への復讐のために創り上げた生命体。
構造そのものは炭素ベース。還元生命（石油からあらゆる動植物へ分化させる事を目的としたもの。）と呼ばれるもので外殻を作り、コアと呼ばれる生命・魂に近しい何かを魔術的な元素に頼って生み出した、魔術と科学のハイブリッド。
エレメントの活動は摂氏42度を超える環境において減退し、大熱波の到来中は、主に暗所・冷所に潜んでいた。上里によれば「もしも大熱波が無ければ、エレメントの活動は50～60倍に膨れ上がり、学園都市は半日で制圧されていただろう」との事。
しかし、エレメント達の本来の用途とは、木原唯一にとっての『エサ』。窓のないビル直下の地下空間における決戦で、木原唯一は使役していたはずの全てのエレメントを『サンプル＝ショゴス』でもって捕食し、木原脳幹とは異なるアプローチでありながら、そしてアレイスターの力を借りずに新たなA.A.Aを構築してみせた。
上里翔流の消失後は、街中のエレメントは全て自壊しており、学園都市にはガラスのような質感を持った小さな砂山が数多く見られた。
比較検討でみる類似点
以上、まとめるとこのような類似性が認められます。
- 暮亞：細胞の性質がほとんど植物
- サンジェルマン：炭素や植物を操る術式
- エレメント：炭素ベースの還元生命
エレメントについては、炭素ベースという点でサンジェルマンに、大熱波に弱いという点で暮亞に似ていたので、並べてみました！
ただ、これだけだとまだ共通点があるだけ･･･。
暮亞がサンジェルマンとして行動していないことからすれば、暮亞がサンジェルマンに「感染」したわけではないはずです！
そこで考えられた仮説がこちら！
もともと無能力者（レベル0）相当の『原石』だった暮亞が、木原唯一のように独自に弱毒化されたサンジェルマンを使用された結果、植物少女に進化した！
この仮説を前提に、以下、検証していきたいと思います！
暮亞＝サンジェルマン説、徹底検証！
サンジェルマンを弱毒化させたのは誰か？
園芸部所属の大人しい女の子だった暮亞がサンジェルマンを弱毒化させられるのか。
もともと『原石』だったなら、それも可能なのかもしれませんが、自分でやった可能性は低いかなーと思ってます。
だけど、暮亞が植物に近かったり、琉華がブードゥーと海賊を結びつけてレグバ＝アディボンとやらの魔術を使えるようになったりしたのはやっぱりおかしいと思う。何かがねじれている。そっちについては、右手の影響も少なからずあったんじゃないかなって
だとすれば、きみの周辺でも同じような歪みは存在するのかもしれない
でも一方で、きみの周りにあるものはきみの常識で説明できるもののはずだ。つまり、ぼくとは違って周りの人達に伝染していくような歪みじゃないんだ
まず、前提として、上里翔流は、暮亞が植物に近いことに違和感を覚えていました。
上里自身は右手の影響を疑っていたわけですが、このような歪みは誰かの思惑によるものだった可能性もあります。
そして、その可能性として高いのは上里翔流の存在に唯一気付いていた人物（参照）。
ローラ＝スチュアート。
イギリス清教の最大主教である彼女であれば、サンジェルマンウィルスを独自に弱毒化させることも可能なはずですよね！
処刑塔（ロンドンとう）に保管されていたサンジェルマンウィルス
新約 とある魔術の禁書目録(22) リバース (電撃文庫)では、アンナ＝シュプレンゲルは処刑塔にて強毒性サンジェルマンをチョコのように食していました。
ドライイーストのような塊、『頭脳侵食細菌』などと形容されていましたが、アンナ＝シュプレンゲルには全く効果がなかったようで、「質が落ちた」と発言していました。
この強毒性サンジェルマンは、ダイヤノイド事件の後、密閉容器に保存された上、魔術を得意とするイギリス側に空輸されていたそう。
つまり、強毒性サンジェルマンはローラの手の内にあったわけですね。
ローラの動機は？
『黄金夜明』の創始者の一人サミュエル=リデル=マグレガー=メイザースとの契約により、クロウリーを破滅に導くことが目的となっていたローラ＝スチュアート。
彼女は、新約13巻の段階では「一番恐ろしいのは、まだ役割の決まっていない存在だ。」と発言し、上里翔流の動向を予測できていませんでした。
しかし、新約14巻では、異分子となる上里翔流によりアレイスターの『計画』が崩れると断定していました。
このことから、彼女は上里翔流を利用してアレイスターの『計画』を破綻させ、破滅に導こうとしていたと考えられますね！
上里翔流が学園都市に向かうように仕向けたいローラとしては、上里翔流の周囲を不自然に歪ませ、魔神に恨みを抱くように仕向けたのではないでしょうか。
その過程で、暮亞に弱毒化サンジェルマンを使用したということも、なくはない･･･かな？
もともと『原石』だったんじゃないの？
上里翔流によれば、暮亞は『原石』とのこと。
そうすると、弱毒化サンジェルマンとは関係なく、もともと植物少女だった可能性もありますよね。
世界中で確認されている『原石』の総数は約50名で、雲川や世界中の妹達の手により学園都市に保護されました。
暮亞がSS2巻での『原石』をめぐる事件に巻き込まれていたのかは不明ですが、学園都市には保護されなかったようです。
ということは、①学園都市にも発見されず事件にも巻き込まれなかった、②事件には巻き込まれていたが学園都市には保護されなかった、③学園都市外で保護（監視）対象だった、のどれか？
どれも十分考えられるのですが、暮亞ほどの貴重で強力な能力者が学園都市にも発見されず、事件にも巻き込まれず、学園都市外での保護対象になるのかな？
ということで、個人的には①を推しています！
原石をめぐる事件は10月2週目には解決しているので、それまでは無能力者（レベル0）相当の弱い『原石』だったので、事件には巻き込まれず。
しかし、その後に弱毒化サンジェルマンにより能力が強化された、という流れなんじゃないかなーと。
時系列の問題
ここで問題なのが時系列なんですよね･･･。
ローラがサンジェルマンを入手できたのは、早くとも12月1日。
12月3日の上里の話ぶりからすると、この時点で既に植物少女の暮亞と共闘済み。
やっぱり暮亞の能力を理解して使いこなすのに1日は厳しい...？
約1ヶ月で100人の女の子を落とした上里さんのスケジュールからしたら、大した問題ないかもしれないけど･･･。うーん。
まとめ
というわけで、非常に妄想色の強い考察でしたー！
自分で書いていても、やっぱり根拠が薄弱と感じます･･･。
- ローラは上里翔流の存在に唯一気付いていた
- ローラは上里翔流を利用してアレイスターの『計画』を崩そうとしていた
- ローラはサンジェルマンを手に入れていた
- 暮亞が植物に近いことに上里は違和感を覚えていた
- サンジェルマンは炭素や植物を操る術式だった
- 暮亞は『原石』なのに学園都市に保護されていなかった
それでは、今回はここまで！
以上、みたか・すりーばーど（@zombie_cat_cut ）でした。
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なお、本ブログに掲載されている全てのことは、実際の宗教、魔術などとは、一切関係ありませんのでご注意くでさい。
