こんにちは!
みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。
現在放映中の『とある科学の超電磁砲T』!
その中でも重要人物となっている操歯涼子。
そして、キーワードとなっている『魂』と『記憶』。
今回はその操歯涼子と上条さんとの共通点から、禁書世界における『魂』と『記憶』について考えていきたいと思います!
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!
とある魔術の禁書目録 とは
鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品である。2020年2月現在、電撃文庫(KADOKAWA)より、既刊49巻(本編48巻、短編集1巻)が刊行されている。
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漫画版の最新刊とある魔術の禁書目録 24巻 (デジタル版)もあわせてどうぞ~!
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上条当麻と操歯涼子の共通点
操歯涼子とドッペルゲンガー
まず最初に、操歯涼子とドッペルゲンガーが生まれるに至った経緯をおさらい!
- 操歯涼子が、自身の体を2つに分け、欠けた部分を機械で補うことで、2人のサイボーグを生み出した。
- 『2人の操歯涼子』はその後、別々に生活し、1年経過後、元の身体につなぎ合わされた。
- 操歯涼子に特に問題は生じず、2人に分かれていたときの記憶も両方維持している。
- 2人の操歯涼子の一部を構成していた機械が統合されたロボット(機械人形?サイボーグ?)が、自身を人間(操歯涼子本人)だと認識し、生活を始める。
- その後、ドッペルゲンガーは自身が人間でないこと、そして魂を持たないことを確信したことで絶望し、自殺を願う。
- 拳銃で腹部を撃たれた操歯涼子に、ドッペルゲンガーの人工臓器を移植される。
- 操歯涼子の夢の中にドッペルゲンガーが登場し、ドッペルゲンガーと御坂美琴しか知らないはずの交戦記録が語られる。
つまり、腹部の人工臓器を移植しただけなのに、ドッペルゲンガーの記憶も操歯涼子に転移されていたということですね!
この『本来、持っていないはずの記憶を有している』という不可思議な現象。
これと似たようなものが、上条当麻にも発生していますよね!
上条当麻の記憶喪失
旧約1巻
旧約1巻にて、インデックスを『首輪』から解放した際のこと。
『竜王の殺息』によって脳を負傷し記憶喪失になってしまいました。
上条当麻の1度目の『死』と呼ばれているものですね!
厳密には、記憶の「破壊」であり、物理的に脳細胞ごと記憶が死滅しているため、治療や自然治癒の可能性は無いそう。
『思い出』を司る『エピソード記憶』と『知識』を司る『意味記憶』の内『エピソード記憶』のみが破壊されたようです。
「案外、俺はまだ覚えているのかもしれないですね」
(中略)
「パソコンでいうならハードディスクを丸ごと焼き切ったって状態なのに。 脳に情報が残っていないなら、一体人間のどこに思い出が残ってるっていうんだい?」
(中略)
「どこって、そりゃあ決まってますよ」
透明な少年は答える。
「―――心に、じゃないですか?」
これも、いわば上条当麻が『本来、持っていないはずの記憶を有している』という現象といえそうです。
新約22巻リバース
また、新約22巻リバース でも、同じようなことが!
それは、再び『自動書記』状態となったインデックスを救出した際のこと。
上条当麻の頭の中にある、どうしても思い出せない部分が疼いている。
あれは『首輪』。
一人の少女から自由と尊厳を奪い、道具としてコントロールするために埋め込まれた、ありとあらゆる悲劇の源泉。
絶対に壊さなければならないものだと。
雪のように降り注ぐのは、天使のような。
白い、羽根。
でも。
だけど
少年は振り返らず、そのまま右手を使って最後の悪意をはねのけたのだ。
いつかどこかで。
本来だったら、こうすべきだった事を。
「言ったろ、もう終わりだ」
創約2巻
さらに、創約2巻でのこと。
食蜂操祈を思い出すための『記憶の呼び出し経路』が破壊されていた上条さんでしたが(新約11巻)、彼女からプレゼントされたホイッスルを握りしめるシーンがありました。
雪の上を滑ったホイッスルを、震える指先で掴み取る。
いつからあったものなのかは覚えていない。自分で選んだのか、誰かにもらったものなのかさえ。だけど、これを握りし締めると何故か体の芯から力が湧き出るようだった。冷たい冬の空気に抗う事のできる、温かい原動力だ。
共通点まとめ
以上みてきたように、全て『本来、持っていないはずの記憶を有している』ような現象が発生していますね!
こういった感動的なシーンに、理屈をつけようとするのは野暮なようにも思えますが・・・。
以下、この現象について少し検討していきたいと思います!
『記憶』の所在
ここでヒントになりそうなのが、学園都市統括理事長にして近代西洋最高の魔術師:アレイスター=クロウリーの提唱する『魔術的記憶』。
新約22巻リバースにて、アンナシュプレンゲルとエイワスの会話で登場しました!
段階を経て記憶を遡っていくと、ある一転を境に別人、あるいは前世の記憶を獲得するという考え方だろう。確かアラン=ベネットの瞑想法をアレンジしていたか。特に、アレイスターは受精卵の発生後数ヶ月以内に魂が定着すると信じていたから、有名な魔術師の死亡指定時刻と新生児の霊魂定着の猶予期間が重なるケースを重要視していた。まんま、生まれ変わりの可能性があるとな。
引用:新約 とある魔術の禁書目録(22) リバース (電撃文庫)(色は筆者による。)
脳に記憶されているはずのない前世の記憶を引き出せるということは、魂に前世の記憶が蓄積されているということ。
つまり、人間の記憶は脳だけではなく、魂にも刻まれる、のかもしれない!
そうすると、上条さんやドッペルゲンガーの『記憶』がどこにあったものなのか、推測できそうな気がしてきましたね!
禁書世界における『魂』の概念についてはこちらの記事で。
▶とあるシリーズ作中/禁書世界において『魂』は実在するのか?
上条当麻の記憶についてはこちらの記事で。
▶上条当麻の失った記憶は、復活(回復)するのか?3つの可能性から考える!
操歯涼子の記憶についてはこちらの記事で。
▶ドッペルゲンガーの記憶が操歯涼子に引き継がれたのは何故か?
それぞれ詳しく検討しているので、よかったらみていってくださいねー!
まとめ
というわけで、上条当麻と操歯涼子の共通点をまとめてみました~!
どれも感動的なストーリーなので、まとめている最中も目から汗が・・・。
また読み直したいな~。
それでは、今回はこの辺で。
以上、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut )でした。
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なお、本ブログに掲載されている全てのことは、実際の宗教、魔術などとは、一切関係ありませんのでご注意くでさい。