こんにちは!
みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。
とある科学の超電磁砲16巻が発売され、創約3巻が発売され、またいろいろと新しいヒントや謎、伏線も増えてきましたね!
というわけで、ここまでで明らかになったことを踏まえて、今回は『幻想殺し』の謎について改めて考えてみたいと思います!
テーマは、こちら!
幻想殺しは本当に『生まれながらの能力』なのか??
それではさっそく、検討していきましょう!
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!
とある魔術の禁書目録 とは
鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品である。2020年2月現在、電撃文庫(KADOKAWA)より、既刊49巻(本編48巻、短編集1巻)が刊行されている。
原作の最新刊は、こちらの創約3巻!
漫画版の最新刊▶とある魔術の禁書目録 (24) (ガンガン コミックス)
無料でとあるシリーズの漫画を楽しむ方法はこちらで、無料でアニメを楽しむ方法はこちらで、それぞれまとめていますよ~。
議論の発端
議論の発端はこちらの記事でのこと。
この記事のひとつの結論として、このような解釈をしてみました。
『神浄の討魔』は上条当麻にもともと宿っていた『原石』としての能力(=量子を歪めるモノ)であり、そこに後から飛来したのが『幻想殺し』。すなわち、『神浄の討魔=上条当麻の能力=竜王の顎=原石』。
ただし、この解釈は幻想殺しが『生まれながらの能力』であるならば、成り立ちません。
つまり時系列でいうと、このような順番になるはず!
そこで、「幻想殺しが『生まれながらの能力』ではない可能性ってあるのかな??」と思い、詳しく考えてみようと思ったわけです!
上条当麻が『幻想殺し』を自覚した年齢は?
「それが異能の力であるならば、神様の奇跡でさえ問答無用で打ち消す能力」。
上条当麻自身は、この幻想殺しを生まれながらに自分に宿っている能力だと考えています。
科学的な時間割りで後付けされたのではなく、生まれた時から右手に宿るこの力。
しかしこの当時、上条当麻は魔術の存在を知りませんでした。
そうすると、彼が『幻想殺し』の能力に気付いたのは、学園都市にて『超能力』に初めて触れたときのはずです。
具体的にいえば、幼稚園の卒園後すぐに学園都市に来た時点。
つまり、上条さんが6歳の頃ですね!
授業や能力の開発を受けていないにもかかわらず発動した『幻想殺し』を、周囲の研究者や本人が「生まれた時から右手に宿る」と考えたとしても不思議ではないですが・・・。
一方で、「生まれた時から」ではなく「0歳~6歳」までの間に宿ったという可能性もゼロではないはず・・・!
というわけで、その可能性を探ってみようというのが今回のテーマです。
上条当麻の不幸体質から考える
不幸体質は生まれつき
- 上条当麻が側にやってくると周りまで『不幸』になる。そんな俗話を信じて、子供達は顔を見るだけで石を投げた。大人達もそれを止めず、体にできた傷を見ても、哀しむどころか逆に嘲笑った。
- 上条当麻が側から離れると、『不幸』もあっちに行く。そんな俗話を信じて、子供達は上条当麻を遠ざけた。借金を抱えた男に追い掛け回されて包丁で刺された事もある。話を聞きつけたテレビ局の人間が、霊能番組とかこつけて、誰の許可も取らずに上条当麻を化け物のように取り扱った事もあった。
上条パパによれば、このような上条当麻の不幸体質は生まれつきのようです。
そして、この体質は学園都市に来ても直っていません。
何せ『アイツを側に置いておけば、不幸が全部あっちに行く』という避雷針ばりの扱いで重宝されるほどの男である。
引用:とある魔術の禁書目録(2) (電撃文庫)(太字は筆者による。)
ただ、①学園都市に来る前は周囲まで不幸にしていて、②学園都市に来た後は周囲の不幸を引き寄せるように変化している感じもしますが・・・。
この不幸体質の原因が幻想殺しだとすれば、幻想殺しも生まれつき上条当麻に宿っていた可能性は高いですよね!
そこで、不幸体質の原因を探ってみましょう。
インデックスの予想
神様の加護を右手で断ち切るから不幸体質は生まれる。
インデックスは、このように上条当麻の不幸体質の原因が『幻想殺し』にあると考えていました。
だとすると、やはり幻想殺しは生まれながらの能力ということになりそう。
しかし!
一方で上条さんは違う可能性も考えていました。
父さん達が見ているのは、不幸体質の方だけだ。 幻想殺し、具体的に右手の掌を使って異能の力を打ち消すところまでは把握していない。 つまり、あの時点で幻想殺しが完成したのかどうかは証明できないって線もあるのか。 でもインデックスの話だと神様の加護を右手で断ち切るから不幸体質は生まれるって説明だった。 これだと幻想殺しが先になければ不幸体質は成立しない。 どういう事だ、何が、どこで、どんな風にねじれている・・・・・・?
引用:新約 とある魔術の禁書目録(15) (電撃文庫)(太字は筆者による。)
なかなか難しい話になってきましたね・・・!
『不幸』とは、魔術の使用により生じるもの
不幸体質の原因を考える上では、『火花・飛沫(魔術の使用から発生する運命)』についても考える必要がありそうです。
禁書の世界には、天国や地獄、冥府やニライカナイなど宗教・神話の概念が律する異世界(=『位相』)が、折り重なるように存在しており、この法則を、強引に現世に適用して超常現象を起こし、世界に存在する等価交換の原則を騙して一の出費で十の成果を得る技術が魔術といわれています。
しかし、禁書世界における魔術理論では、悪戯に位相を束ね、掴み、衝突を誘い、この偏った集まりが「位相同士の衝突」を引き起こし、多かれ少なかれ「火花・飛沫(運命)」を撒き散らします。
位相同士の軋轢が生む飛沫は現世に薄く広く影響し、運命として確実に顕れます。つまり、この世界中の不幸な出来事に偶発的なものはなく、全て位相の衝突から発生する「運命」が人間に押し寄せたから起こるものでした。
つまり、上条当麻の不幸体質とは、魔術の使用によって生じた『火花』が集まってしまっていることが原因だったということのようです。
ちなみに、インデックスは、この『火花』について知らなかった様子でした。
引用:
不幸体質について間違った解釈をしてしまったとしても、不思議ではありませんね!
上条当麻に『不幸』が集まる理由とは
上条当麻の右腕に宿る力
では、なぜ上条当麻には『不幸』が集まるのか??
候補として考えられるのは、やはり上条当麻に宿る3つの力のうちのどれかでしょうか・・・。
もっとも、竜王の顎が異能の力を食べているかどうかは、明確な描写があるわけではなく、いまだ推測の域を出ていないので、注意が必要ですね。
それと、アレイスターは自身が使用した魔術から生じた『火花』の落下地点を、人為的に操作することができていました。
なので、どこかの誰かが『火花』を人為的に上条当麻に集めていた、という可能性もあるのかもしれません。
幻想殺しが『不幸』を集めているとすると・・・?
『幻想殺しが不幸を呼び寄せている』と考える見解の有力な2つの根拠がこちら。
- 先代の幻想殺し『ブライスロードの秘宝』は、『火花・飛沫(魔術の使用から発生する運命)』を払う力があったようで、『黄金夜明』のメンバーを『不幸』から逃れていた。ということは、幻想殺しは周囲の不幸を引き寄せる『避雷針』としての性質がありそう。
- テッラの言葉
「あれが本来の性能を回復していれば、少なくとも今の攻撃(五和への胴体への横薙ぎのギロチン攻撃)からそちらの魔術師を庇う事くらいできたはずなのに」
引用:とある魔術の禁書目録(22) (ガンガンコミックス)(かっこ内は筆者が補足したもの。)
テッラの言葉を整合的に解釈してみると・・・。
「上条当麻の幻想殺しが本来の性能を回復し、『先代の幻想殺し』と同様の出力を出せるようになっていたならば、その効果範囲は右手に限定されないはずなので、五和を助けることができた。」
と、解釈できるのかもしれませんね!
これは有力説!
もっとも、アレイスターの娘『リリス』に降りかかる火花を振り払うことはできなかったので、不幸を引き寄せて打ち消すことができる範囲は、あまり広くはないのかも・・・。
「全ての魔術師たちの怯えと願いが集約したもの」「世界の基準点」とされる幻想殺しに、なぜこのような機能があるのかは、難しいところです・・・。
竜王の顎が『不幸』を集めているとすると・・・?
一方、 『竜王の顎が不幸を集めている』と考える根拠は、自分で言っておいてアレ何ですが・・・ほとんどありません!
『竜王の顎』は異能の力を食べていたり、莫大なエネルギーに寄生する性質があるようなので、それらを『自分のもとへと集める機能』があったとしてもおかしくはないかな~と。
この場合、『竜王の顎』は上条当麻の『原石』としての能力と考えることになるわけですが、『竜王の顎』が原石なのか魔術なのか開発された能力なのかは、現状不明・・・。
やはり、この見解は有力説とは言えなさそうですね!
結論;不幸体質の原因とは
竜王の顎が『不幸』を集めているという見解も、決定的に否定できる根拠はありません。
しかし、①幻想殺しが『不幸』を集めているという見解が、やっぱり有力そうですね!
まとめ
かなり本題から逸れてしまいましたが、今回のテーマは『幻想殺しは生まれながらの能力なのか?』です!
ややこしくなってしまったので、最後に簡単にまとめてみますね!
という感じでしょうか。
記事が長くなったわりに、まとめると短いな・・・。
肯定説が有力だとは書きましたが、確証があるわけではないので、今後の展開も見逃せませんね!
それでは、今回はこの辺で。
以上、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut )でした。
Twitterもやっていますので、よかったらフォローお願いします!
なお、本ブログに掲載されている全てのことは、実際の宗教、魔術などとは、一切関係ありませんのでご注意くでさい。
ちなみに;蛇足
この部分は、本題に直接関係しない部分ですが・・・。
先代の幻想殺し『ブライスロードの秘宝』は、この『火花・飛沫(魔術の使用から発生する運命)』を払う力があったようで、持ち主である『黄金夜明』のメンバーは『不幸』から逃れることができていました。
しかし、『幻想殺し』を持つはずの上条当麻は自身に集まる『不幸』を打ち消せていません・・・。
なぜ上条当麻集まってくる『不幸』を幻想殺しで打ち消せないのか??
このような疑問も、当然出てきますよね。
この理由は、こちらの記事にて紹介させて頂いた通り、『上条当麻の右手の幻想殺しは、常に『何か』を打ち消し続けており、普段からそちらにリソースを割かれている状態だから』と考えるのが妥当なような気がします。
幻想殺しは、異能の力を無効化できてもその処理能力には一定の限界がある(単位時間あたりに処理できる異能の種類・個数・量に限界がある)。
一度に多量の現象を処理しようとすると消去に時間がかかり、右手で受け止めることになってしまう。
以上、蛇足でした。