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【小説 とある科学の超電磁砲】第四章 『御坂美琴とお嬢の終わり』感想(前編)【ネタバレ注意】

こんにちは!

みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。

 

というわけで、6月10日、小説とある科学の超電磁砲 (電撃文庫)が発売となりました!!

 

今までの感想はこちら。

【小説】『とある科学の超電磁砲』豪華イラスト&序章

【小説】『とある科学の超電磁砲』第一章 白井黒子は躊躇わない

【小説】『とある科学の超電磁砲』第二章 佐天涙子のドロドロ血祭りパラダイス☆

【小説】『とある科学の超電磁砲』第三章 初春飾利もマジメに仕事する

 

そして今回は、『第四章 御坂美琴とお嬢の終わり』の感想(前篇)になります!!!!

『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!

とある魔術の禁書目録 とは

鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品。2021年5月現在、電撃文庫KADOKAWA)より、既刊56巻(本編53巻、短編集1巻)が刊行されています。

そして、今回発売となるのが超電磁砲」15周年を記念し、美琴たちの日常を鎌池和馬が描いた小説『とある科学の超電磁砲 』!!

【原作小説】

【コミカライズ・スピンオフ】

第四章 御坂美琴とお嬢の終わり』の感想(前編)

空を飛ぶお嬢様

「・・・・・・最悪だわ」

とつぶやいたのは、学園都市でも7人しかいな超能力者レベル5の第三位、御坂美琴

ここは、名門・常盤台中学。

五つのお嬢様学校が集まった『学舎まなびやその』の中でも、誰もが憧れる女子校。

・・・・・・の、はずだった。

 

しかし、そこに響き渡っているのは「有罪!!」の大合唱。

地響きのような大音声を放っているのは、普段から楚々としていたはずのお嬢様たち。

そして、物理的に吊し上げにされようとしているのは、常盤台中学の女教師。

 

さらに、驚くべき状況はそれだけではなく。

今現在、『学舎まなびやその』は高度5000m地点を浮遊していた。

 

 

 

 

・・・・・・え???

いったい何が起きているの・・・・・・!?

 

ということで、始まりました第四章。

のっけから意味不明の状況が続いて困惑しております!!!

 

どうやら『学舎まなびやその』がラピュタのように空中を浮遊しているようで。

もっとも、そこは学園都市。

飛行石で浮遊しているわけではなく、原理としては『巨大なドローン』に近いみたいですね。

 

まさに『天空の檻』

切り離された空間では、『扇動者』が民衆(お嬢様)を支配し、大人からの独立を宣言する。

いったい何があってこうなった・・・・・・?

時は遡り・・・・・・

学舎まなびやその』に入り、浮き足立っているのは佐天涙子

そして、「どぅるほほほ!!」と奇声をあげているのは、変態レベル急上昇中の初春飾利

お嬢様世界に憧れる気持ち、わたくしもよくわかりますわよ~!!サロメ風)

 

学舎まなびやその』は、推薦入試の面接試験で、開放的になっている時期。

普段よりも外部から人が入りやすいらしく、佐天初春が遊びに来ているようです。

一方で、推薦入試のため学校の授業がお休み中の御坂美琴白井黒子は、慣れた様子。

 

推薦入試の時期ということは、季節としては12月~1月あたりかな?

挿絵の制服はみんな冬服だしね!

禁書本編のほうがまだ年を越していないので、とりあえず12月と考えておこう。

しかし、12月の御坂美琴は、僧正だったり、大熱波だったり、ウィンザー城だったり、クリスマスだったりで大忙し!

空いているのは、12月15日~23日あたりなんじゃないかな??

 

さて、話を戻して!

そんなお休みの最中であっても、さすがの『風紀委員ジャッジメント白井黒子は迷子の声を聞き逃しません。

「おねえちゃんがいないの」と涙を浮かべているその少女は、推薦入試の面接にやってきた様子。

詳しく話を聞こうとする2人でしたが・・・・・・。

  • 「違うの」
  • 「おねえちゃん、本当にいなくなっちゃったの」

なるほど。

謎が謎を呼ぶ、大スペクタルの開幕か!?

事情はわかった!

迷子の少女の名前は、夕暮爪羽鶏ゆうぐれつめばけい(12歳)。

能力は『血中肥大クロダイイング』、赤血球などの自身の血液成分を巨大化して意のままに操る、とびっきりレアな大能力者レベル4

 

そして、行方不明になっている姉の名前は、夕暮金糸雀かなりあ

御坂美琴のクラスメイトで、通称スズメちゃん。

いわく、常時スーパースローの呪いがかかった極限ほんわかお嬢様(かわいい)

能力は『完全消毒クロダイイング』、触れただけであらゆる微生物を抹殺する、とびきりヤバイ強能力者レベル3

 

カナリアやツメバケイというのは、鳥の種類の名前ですね。

そういえば、超電磁砲の過去編に登場する『神苑小路 瑠璃懸巣』さんも、鳥の名前でした。

なにかしらの繋がりが、あるのか、ないのか。

そして、姉妹そろって恐ろしい能力・・・・・・!!

個人がここまでの殺傷力を持っていていいのか!?

と思いましたが、まぁ、学園都市では今更か・・・・・・。

 

さて、夕暮爪羽鶏ゆうぐれつめばけいの話によれば、姉は「何かを探している」「調べている事を誰かに見つかったらまずい」「でもいつまで経っても」「来てくれない」とのこと。

そして、御坂美琴によれば、約束事にうるさくてとんでもなく正義感が強い新聞部でもある、と。

となると、スズメちゃんは推薦入試シーズン特有の情報盗難事件を暴こうとしていた可能性が高い。

そして、何かの事件に巻き込まれたってコト・・・・・・。

 

常盤台の新聞部は、優秀だからなー!!!

『とある科学の心理掌握』でも、情報速度がめちゃくちゃ早かったしなー!!

黒幕にとって不都合な何かを知ってしまった可能性は高いかもなー!!?

 

究極の純粋培養空間、『学舎まなびやその』。

そんな場所で事件が起きるとすれば、それはドコ!?

ロストピース

学舎まなびやその』において、監視や警備に穴がある、いくつかの空白地点。

ロストピース

その実態は、五つある学校がそれぞれ権利を主張しているため、誰も管理ができなくなっている係争地。

夕暮金糸雀かなりあが消えたとすれば、そこにいる可能性が非常に高い。

 

ということで、妹の夕暮爪羽鶏ゆうぐれつめばけいは推薦入試に集中してもらい、御坂美琴ら4人は夕暮金糸雀かなりあを探すことに!

街中では、5つの学校の代表によるディベート大会がいたるところで中継されているなか、ロストピースを巡っていく4人。

  • ビル建設に反対意見があがって放置された土地
  • 建物と建物の間の人工林
  • 地下鉄駅の跡地
  • 放置された鐘楼
  • 通信容量がデカいくせに一度も稼働していないサーバーセンター

なんだか厨二病をくすぐられるラインナップだな・・・・・・。

くそッ、妄想が捗るゾ・・・・・・!!

 

なぜかロストピースにやたらと詳しい御坂美琴の案内のもと、痕跡を探す4人。

2つ目の人工林で、なんとビンゴ!

夕暮金糸雀かなりあのモノと思われる足跡を発見し、さらには土で隠されていた『地下への入り口』も。

 

ははーん。

これは怪しい・・・・・・。(誰でも分かる)

いったい何を見たんだ、スズメちゃん!?

インディペンデンス・デイ

警備員アンチスキル風紀委員ジャッジメントを呼び、ともに地下を調査することになった一同。

しかし、地下は想像以上に深く、そしていくつもの分かれ道。

結局、バラバラの通路を進むことに。

 

壁に使われているのはメガフロート系の土台に使う、金属キューブ。

これを『学舎まなびやその』の地下にこっそりと張り巡らす。

いったい黒幕の狙いはなんだ・・・・・・?

 

と、そこで鳴り響いたのは防災警報アラート。

地震』ではないことに、違和感を抱く御坂美琴

しかし、遠くの床を見つめて思考が止まります。

 

横たわっているのは、常盤台の制服を着た少女。

「スズメちゃん!!」と声をかけるも、夕暮金糸雀かなりあの意識は朦朧としているようす。

  • 「工場だった。ミサゴちゃん」
  • 「でも多分、これじゃ全然足りない」
  • 「結局は子供の夢だったんだよ」
  • 「・・・・・・始まった。そう、私には止められなかったのね」
  • 「インディ、ペンデン、ス」
  • 「『学舎まなびやその』の独立が始まるのよ、ミサゴちゃん・・・・・・」

 

金糸雀かなりあ:坑道の中で死の危難を察知し、鳴き声を発する小鳥。

インディペンデンス(Independence):「独立」を意味する英単語。

ミサゴ:鳥の種類。魚を好んで食べることから別名「魚鷹」とも言う。

 

 

 

あ、そういうこと・・・・・・??

『炭鉱のカナリア』といえば、毒ガス検知に用いられていたらしいですね。

澄んだ美しい声でさえずるそうです。

 

そして、「ミサゴちゃん」というのは新聞部の仲間かな?

新聞部は、名前が『鳥の種類』で統一されている・・・・・・。

とすれば、『神苑小路 瑠璃懸巣』も同じく・・・・・・てコトになりそうだね!!

 

 

 

「・・・・・・ったく、何をやっているのよぉ。御坂さぁん?」

時系列は、冒頭に戻る

人知れず、地盤を強化したメガフロート素材に支えられ。

雲の上で無尽蔵にエネルギーを生み出す大規模太陽光発電の力を借り。

学舎まなびやそのは、天高く舞い上がっていった。

 

これが、真相だったわけですね!!

黒幕は、明らかに民衆を扇動している『赤毛なのじゃ』。

しかし、目的が不明だし、実現するのも国家事業クラスの大金が必要になってくる。

いったい何者なんだ、『赤毛なのじゃ』・・・・・・!!

 

そして、状況も芳しくない。

なにせ、360度逃げ場のない高度5000mの牢獄、助けを呼べる状況ではない。

さらに、『学舎まなびやその』のお嬢様達は、扇動者に迎合してしまっている。

理由は2つ。

  • 消極的肯定:衣食住は確保され、生活は保障されていること。
  • 積極的肯定ディベートを通して刷り込まれていた『独立』の思想。

地下の工事も簡単にできるものではないし、かなり念入りに準備された計画だなこりゃ。

 

守るものが多い食蜂派閥は、『扇動者』に共感したフリをせざるを得ない。

つまり、超能力者レベル5の第五位、食蜂操祈の協力も望めない。

 

目の前には、今にも処刑されそうな女教師。

 

美琴も、美琴の選択をしなければならない。

 

「それじゃ死地に飛び込みますか!! 人名最優先ってね!!」

 

引用:とある科学の超電磁砲 (電撃文庫)

さっすがぁあああ!!!!

大勢の敵の中へ飛び込んでいくシチュエーションって最高だよね!!

胸が滾るぅ!!

まとめ

というわけで、かなり良いところですが、長くなってきましたので、いったんここで感想の記事を分けたいと思います!!

(なお、ページ数でいえば100頁以上は残っていますよ、まだまだこれから!!)

 

しっかし、『学舎まなびやその』をまるごと空に飛ばすとか、発想がすごい!!

ピーターパン症候群』とは、『精神的に子どものままでいる状態の大人』のことを言うらしいので、コレそのものではありませんが・・・・・・。

正直、めちゃくちゃ厨二病を刺激されております。

空を飛ぶってのは、ロマンがあるよな・・・・・・。

 

といったところで、今回はこの辺で。

さて、某ジブリ映画でも見なおそうかな。

 

以上、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut )でした!

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なお、本ブログに掲載されている全てのことは、実際の宗教、魔術などとは、一切関係ありませんのでご注意くでさい。