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【とある魔術の禁書目録/インデックス】創約10巻 第三章【感想(ネタバレ注意)】

どうも、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です!

 

2024年4月10日に発売された創約 とある魔術の禁書目録(10)!!!

名シーン揃いで、未読の方は是非読んでみてください。

今回は、創約10巻の第三章の感想です!

 

これまでの感想はこちらから。

【とある魔術の禁書目録】創約10巻 試し読み【感想】

【とある魔術の禁書目録】創約10巻 第一章【感想】

【とある魔術の禁書目録】創約10巻 第二章【感想】

それでは、さっそく書いていきたいと思います!!

『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!

既刊情報

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【原作小説】

【コミカライズ・スピンオフ】

前回(第二章)までのおさらい

【とある魔術の禁書目録】創約10巻 第二章【感想】 

首から上を潰されたはずのアリス=アナザーバイブルが復活し、囚われてしまったインデックス

さらに、アリスの影響により学園都市は『問題に向き合わない心理状態タツシンドロームが大流行。

アリスの元へ向かった上条当麻は、そこで無慈悲な宣告をされてしまいました。

第三章 予言 Last_Branch(of_Die).

流れが変わるとき

上条当麻が、アリスと連れ立って禁書目録の元へと向かう途中。

園都市の各地では、其々の攻防が行われていましたね。

  • 身を犠牲にしようとするキングスフォードと、それを止めたいアレイスター
  • 自身の在り方に疑問を持つH・T・トリスメギストス
  • 第七学区の鉄橋にて戦う超絶者たち

変化があったのは、第七学区の鉄橋。

2つの派閥に別れて戦闘を繰り広げていた橋架結社の『超絶者』たち。

  • 上条派:アラディア、ボロニイサキュバス、古き善きマリア、ムト=テーベ
  • アリス派:花束のブロダイウェズ、ヴィダートリ、2ndサーガ

状況は、アリス派の優勢。

その原因は、アリスの存在そのものであり、アリスと共鳴するものが勝利する世界。

 

そんな状況を遠くから見ていたのは、1人の悪女

そして、1人の達人

情勢はあっというまにひっくり返った。

 

この共闘展開は熱いっ!!!

この2人の共闘は上条当麻アレイスターの2人がいなければ実現しなかったわけで、それが反撃の要になるってのが最高だよね。

まさかアンナアンナが共闘するとは思わなかったし、アラディア2人が共闘するとは思わなかった。

上条派の面々が、救済条件に自分を含めていないのも、かっこよかったね。

良くも悪くもだけど、それこそ上条当麻の派閥って感じ!

後は、最初にして最後の難問をクリアできるのかどうか・・・・・・。

すなわち、上条当麻の生死

予言の正体

アリス上条当麻がやってきたのは、学校の図書室。

ここに禁書目録を監禁するというのがなんともシニカル。

まるでどこかの絵本のようですね。

 

上条当麻を見て、両目を見開くインデックス

全てを知っていて笑いをかみ殺すH・T・トリスメギストス

そして、治療法を禁書目録に聞くよう促す純粋なアリス

しかし、インデックスの答えは、沈黙でした。

答えを察し、立ち尽くす上条当麻

彼に声をかけたのは簡単に世界を滅ぼすことができる、ひとりの少女

「壊しましょうか?」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(10)

せんせいを救えない世界なら、なくなったって間違いではないのでは?

うーんこれは闇ヒロイン!!

そして、この展開を、H・T・トリスメギストスは望んでいたのでしょうね。

アリスが暴走する前に死ぬよう、上条当麻を促す超絶者

最初っから最後まで、一貫して殺害派です。

 

こんな最低最悪の展開。

止めたのは、ほんの些細な、さりげない一言。

「愚鈍」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(10)

こ、この言葉を使う人といえばー!!!!!

そう、アンナ=シュプレンゲル

超絶者たちの戦闘を終結させた彼女は、そのままアリスの城へと侵入していたようです(他の超絶者たちは足止めをくらってます)。

簡単に言ってますが、絶対的ルールそのものとも言えるアリスの領域に入るってのが、どれほど凄いことか・・・・・・。

そして、それを実現したのは彼女の命を諦めなかった上条当麻自身。

「恩恵とは努力して実現した者こそが第一に享受すべきだとは思わない?」

正論過ぎる・・・・・・!!

おまえ本当に悪女なのか・・・・・・!?

 

そして、予言の正体に迫ります。

それは、信じたくない真実。

「『かもしれない』のよ。つまりまだ何も決まってはいない。それをアリスはあの手この手で100.0%の確定にすり替えようとしている。何故?」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(10)

確定した未来・・・・・・じゃないの!?

アリスの本性

  • 自分自身を見てくれる人を渇望していた孤独な少女は、アンナ=シュプレンゲルをきっかけに、ひとりの少年と出会った。
  • 少女は、最後のチャンスだと思い、その少年を手に入れようとした。
  • でも、仲違いしてしまった。

だから。

『少女は、せんせいと、仲直りするんですし』

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(10)

どんな方法を使っても。

どれだけその手を汚しても、彼女は一人で成し遂げようとした。

『予言』は、そういう理由だったわけですね・・・・・・。

  • 別にアリスは確定した未来を予言できるわけじゃなくて、ただそうなるよう無意識に仕向けていただけ。
  • 壊れてしまったアリスが「上条当麻は死ぬ」と無意識で決めつけて、行動してしまった。
  • その根底には、『せんせいとの仲直り』があった。

結局、絶大な力を持ってしまっただけの孤独で純粋な少女が、アリスの正体だったのかな・・・・・・。

切ねぇぇぇえ・・・・・・。

ここまで、アリスの行動が読めないことが恐怖につながっていました。

でも、結局、アリスの行動原理はありふれたものでしかなくて、救いを求める少女でしかなかったんですね・・・・・・。

 

そして、ここからがようやく、問題の中心点と対峙するとき。

目の前にいるのは、暴力・戦闘・殺害、そういう塊。

自分自身を材料にして理想の己を創り直したアリス

その姿は、完成された肢体を持つ妖艶な美女。

「ここにいるのはお前だ、人間。だから自分で選べ。純真無垢で天真爛漫でもない。世界が今目の前にいる本当のアリスを受け入れることができれば、それだって一つの救いにはなるだろうさ」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(10)

オティヌスの言葉で、最終地点は見えましたね。

(読者として)もはや語るまでもなく。

命をかける上条当麻の本当の戦いが、ここから始まります。

 

彼に手を貸すのは、アリスの一撃を真っ向から受け止めるアンナ=シュプレンゲル

そして、楔から解き放たれたひとりの超絶者

上条当麻は今日死ぬ。

だからそれがどうした。

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(10)

まとめ

といったところで、第三章が終了ー!!

最高なシーンが多すぎて!

からの第四章のタイトル『不幸な少年がそれでも見据えたもの』!!

かっこよすぎかよ!

週間連載漫画だったら、毎回読者アンケートで1位とってるレベルかもしれん。

 

あとこれは秘密なんですが、不覚にも猫のダイナとハリネズミの挿絵で「かわいっ」と呟いてしまいました。

かわいすぎんか?

猫のダイナ、モデルの猫ちゃんとかいるんだろうか?

 

感想に書かなかった部分でも、アレイスターアンナ=キングスフォードとのやりとりだったり、H・T・トリスメギストスの言葉だったり。

好きなシーンをあげていったらキリがないくらい!

さすが創約10巻。

やっぱり新約10巻を意識してたりするのかな?

 

それと気になったのは、アンナが使った魔術。

「愚鈍。薔薇は変化の象徴よ。ヘブル二十二字を規則的に配置しあらゆる印形を生み出す『黄金』の胸飾りしかり、『不思議の国のアリス』しかり、『不思議の国のアリス』においてペンキで塗り分けられた白と赤の薔薇しかりね。強引に解釈を曲げてブリッジを繋げば、一発くらいは攻撃を逸らせる」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(10)

自己清算の呪縛から解き放たれた結果、魔術がアリスに似通ってきているのかな?

それとも、超絶者の扱うものが基本的にそういう性質(強引な解釈変更)があって、その極地に近づいてきているのか。

あらためて考えると、魔術とは『異世界の法則を表層の現実世界に適用すること』。

その手段として『偶像崇拝の理論』があるわけで、例えば『神』を着こなせば、その『神』の力の一端を行使できるっていう『超絶者』の理屈も理解はできる。

アンナ=シュプレンゲルの場合は、アンナ=キングスフォードの力の一端を行使できるってことなんだろうけど・・・・・・。

やっぱ魔術って難しいね・・・・・・!!!

 

それでは、今回の感想はこの辺で。

最後に、最近のとあるスケジュールをまとめておきましょう!

6月には外伝が2つも発売予定!

鎌池和馬先生のデビュー20周年記念で、電子書籍のセールも開催中!

kindleは対象外なのでご注意を!)

4/18までなので、この機会にぜひ~!

 

以上、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut )でした。

前回の感想はこちら。

【とある魔術の禁書目録】創約10巻 第二章【感想】 

次回の感想はこちら。

▶後日更新予定

 

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