こんにちは。
みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。
とある魔術の禁書目録 外典書庫(2) (電撃文庫)の能力実演旅行編!
今回は、その感想の続き(後編)を書いていきたいと思います!
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!
とある魔術の禁書目録 とは
鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品。2020年2月現在、電撃文庫(KADOKAWA)より、既刊49巻(本編48巻、短編集1巻)が刊行されています。
現在、原作の最新刊はこちら創約 とある魔術の禁書目録(2) (電撃文庫)です。
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前回までのあらすじ
舞台は7月1日、ロシア東部にある学園都市の協力機関!
世界最大のショッピングセンターに、デモンストレーションをするためやってきたレベル5の御坂美琴は、テロ事件に巻き込まれ、容疑者として追われることになってしまいます。
魔術結社に所属するレッサーらの協力も得て、黒幕に辿り着いたと思いきや、その黒幕は、何者かに処分されてしまっていたことが判明!
ひとまずテロの危険は回避されたようですが、美琴の疑惑もいまだ晴れず・・・。
レッサーと美琴の話によれば、このような真相だったようです。
- ショッピングセンターの上層部の最終目的は、学園都市を壊滅させることで自分たちの技術が『世界で最も価値のあるもの』にすること。
- ショッピングセンターの上層部は、コードEICを使用して都市伝説を流布し、学園都市にて都市伝説に基づく事件を起こす計画をたてていた(都市伝説を利用するのは『容疑者』を増やして疑いをそらすため)。
- しかし、ショッピングセンターに恨みのある第三者が、『とても価値のあるオレンジ』の都市伝説を利用し、ショッピングセンターでテロを企てた。
- そこで、ショッピングセンターの上層部は、容疑者を御坂美琴のみにすることで、学園都市と協力機関の『ショッピングセンター』の関係を悪化させるため、第三者の存在を消すことにした。
つまり、ショッピングセンターの上層部の計画は、いまだ継続中らしく、学園都市で今、新たに流行っている都市伝説は『輝くネックレス』というものだそう。
第五話
都市伝説、『輝くネックレス』。
もともとは『死のネックレス』だったような。
これも、修正が入ったのかな??
といっても、内容はほとんど変わらないようですね!
実際には、この都市伝説のようなことは起きえないようですが、人体に有害な超高周域の電磁波を利用すれば、同様の被害は出せるそう。
この都市伝説をもとに、ショッピングセンター側のテロリストが学園都市で事件を起こそうとしていたようです。
というわけで、美琴から連絡を受けた黒子が、初春と連携し、ショッピングセンターから学園都市に潜入していたテロリストを捜索開始!
黒子の出番来たあああ!
有害電磁波検知材を利用した爆弾や、超高周電磁波ライフルによる壁を無視した狙撃に苦戦するも、テロリストを一網打尽!
ちょっと危うげながらも、見事、テロリストを退治していました。
さすが、鮮やかな手口!
これで事件は解決・・・と思いきや、学園都市では更に新たな都市伝説が出回り始めます。
その都市伝説とは、名前自体は明言されていないですが、このウランの置物とほぼ同じかな?
学園都市に核爆弾が持ち込まれている可能性が浮上・・・事件の規模が大きくなってきましたね!
第六話
暴発×暴走×暴動
一方、ショッピングセンターでは、『核物質を買い上げたのは学園都市の人間であり、このショッピングセンターを切り捨てることが目的だ』と改変された都市伝説が蔓延していました。
その結果、東洋人の女子中学生はテロリスト扱いされる、という異常事態に!
群衆心理を誘導して暴徒にすることも可能となると、コードEIC恐ろしすぎますね。
いくらでも悪用できちゃいそう。
しかも、運悪く『銃砲店』コーナーにて襲われてしまう美琴&レッサー。
こんなの、一般人だったらひとたまりもないぞ・・・。
危険な武器をこれ以上ショッピングセンターに拡散させないためにも、美琴がその場を守り、レッサーが単独でコードEICの中枢を目指すことに。
- 自分たちを襲ってくる人たちを助けるために、自分の命を躊躇なく危険にさらす美琴。
- 「熱血ノリは私のキャラじゃない」といいつつも、「再会するなら幽霊以外でお願いします」と言って別れるレッサー。
この2人のやりとり、めっちゃいいなー!!
やっぱり、もういちどこのコンビ見たい~!!
創約に期待しよ!!
合流
暴動の中心は、御坂美琴からコードEICの中枢を目指すレッサーに変わっていきます。
そんななか、道中で魔術的な爆弾を見つけてしまったレッサーは、ベイロープからこの街からの撤退を提案されます。
「ベイロープ」
『何よ』
「後でちょっと本気で喧嘩しましょう。お得いいの『知の角杯』でも何でも使って構いませんから」
このシーンのレッサーもかっこいいなあ・・・!
美琴に影響されているのか、本来の性格なのかわかりませんが、暴徒の波に呑まれ、攻撃されながらも爆弾だけは解除するレッサー。
ここ、読んでるだけでも辛くなってくる・・・。
絶体絶命かと思われましたが、御坂美琴が助けにきたおかげでなんとかレッサーも生き残りました!
よかったああああ・・・・。
事件の先に事件
合流した2人は、コードEICの中枢へ辿り着きます。
そこで判明したのがこちらの情報。
- 一次計画は、学園都市内部に「ソーンツェ型水素爆弾を配備し、タイマー式起爆装置で爆破するというもの。
- 仮に一次計画が失敗した場合、二次計画に移行。核兵器懸架能力を付与した戦闘機による学園都市への水爆投下を実行する。
水素爆弾というのは、重水素の熱核反応を利用した核兵器のことを言うらしく、広島・長崎級原爆の数十倍以上の爆発エネルギーとなるそう。
こんなの、学園都市がなくなっちゃうじゃん・・・。
これはもはや戦争・・・。
一方、レッサーはショッピングセンターの上層部が、魔術師によって全員殺されているのを発見。
爆弾を用意したのと、同じ人の犯行かな??
上層部が殺されているにもかかわらず、学園都市への攻撃計画は継続されているということは、計画を引き継いでいる第三者が存在するということ。
事件解決のためには、まだ先へと進む必要がありそうです!
第七話
魔術師同士の戦い
不用意に魔術サイドの事件に関わらせないため、レッサーは美琴に『魔術師による上層部の粛正』を言わないことに決めたようです。
情報収集を美琴に任せ、レッサーは単独行動に。
「何か見つけても、一人で突っ走るんじゃないわよ。実際「やってみてわかったけど、あれはあんまり面白くない。ヒントがあっても一度下がって、私の所まで戻ってくること。分かった?」
<・・・中略・・・>
(やれやれ、あれを言われた後に保身第一で動く人間なんているんですかねえ?)
この2人の毎回のやりとり、好きだああ!笑
レッサーは使用している魔術から、相手の魔術師はロシアの魔術結社と推測し、居場所を逆探知し、強襲。
ロシアの魔術結社 VS『新たなる光』!
ここのシーンは、短いながらも、攻守が次々と移り変わり、読んでいてドキドキでしたね~!
いまだ見えぬ真相
ロシアの魔術師いわく、自分たちは約束を反故にされた粛正として上層部を殺したに過ぎず、ショッピングセンターの計画を引き継いでいるわかではない、とのこと。
黒幕に辿り着けない上に、残っていたロシアの魔術師の仲間が、70m以上もの巨体を持つ『車輪の蛇』を呼び出してしまい、事態は悪化していく一方・・・。
低空飛行するフロリスの援護を受けながら、『車輪の蛇』へと近づき、術式の解析を試みるレッサー。
危うく死にかけるも、美琴の助けが間に合い、無事に撃破!
「一人で突っ走るなって言わなかったっけ?」
「いやぁ・・・・・・」
あいまいな態度を取ったら火花が飛んできた。
本当に良いコンビだな・・・!
黒子が見ていたら嫉妬しそう。笑
本当の二次計画
美琴が新たに、発見した情報によれば、いまだ学園都市崩壊の危険は継続しているよう。
これだけの計画を練っていたとなると、黒幕はかなりの慎重派・・・。
逆に、これだけの策を練らないと学園都市の攻略はできないということなのかも?
第八話
君の名は
黒幕の名は、『ピーター=ウェイルゴ』。
フランスにある学園都市の協力機関から招かれていた男でした。
学園都市が崩壊して利益を得られるのは『ショッピングセンター』だけではないので、動機も十分。
事件を起こしたのは『コードEIC』自身であると思わせるため、その機械ごとロケットに乗せて宇宙に飛ばそうとしているようです。
美琴に攻撃されても口を割らず、ロケットの発射を阻止されても自殺して自ら口止めしようとする『ピーター=ウェイルゴ』。
忠誠心からなのか、洗脳されているからなのか、はたまた責任逃れのためなのかわかりませんが、敵としてはかなり厄介・・・。
一方、自殺しようとした黒幕の命すら心配する美琴ちゃんは、やっぱり主人公でかっこいい!
結末
学園都市へ危機を伝えたくとも、電話がずっと繋がらない状態だったショッピングセンター内。
そこに、黒子から無事に小型無人航空機の撃墜成功の報告が!
『保安員』が、ヘリコプターで通信機器を持ってきてくれたようです!
ようやく!
最後の最後で、ようやく『保安員』との協力が!
黒幕も無事に生きているようで、美琴への容疑も晴れそう!
まさに一件落着!
裏話:学園都市の思惑
『新たなる光』の4人の会話では、このように推測されていました。
- 学園都市の上層部は以前から協力機関に不穏分子があることを予測していて、具体的なあぶり出しの機会をうかがっていた。
- ショッピングセンターを監視することで、危険人物を片っ端から洗いだそうとしていた。
- 今回の事件の動向も、モニタし続けていて、ギリギリまで状況を進行させることで不穏分子の総力の規模を把握しようとしていた。
- 魔術と科学の戦争の前に、内側の敵を除去して起きたかった。
まじかよ・・・。
たしかに、学園都市からのアクションがほとんどないと思ってはいましたが、わざと泳がされていたとは・・・。
アレイスターおそるべし。
まとめ
ラスト、美琴は学園都市の闇を憂慮し、『新たなる光』はイギリス変革(イギリス王室編)への準備を開始するところで終了。
というわけで、能力実演旅行編の感想(後編)でした!
全体として、主人公のみこっちゃんと、相棒役のレッサーの掛け合いがすごい良かったです!
魔術と科学が交差していますが、魔術に全く理解を示さない美琴も印象的でしたね~。
果たして、御坂美琴が魔術を理解するときは来るのか来ないのか!
創約でのレッサーの再登場にも期待しつつ、今回はこの辺で!
以上、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut )でした。
なお、本ブログに掲載されている全てのことは、実際の宗教、魔術などとは、一切関係ありませんのでご注意くでさい。