こんにちは!
みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。
上条当麻の右手を語る上ではかかでないのが、上里翔流の『理想送り(ワールドリジェクター)』。
そこで今回は、理想送りについて検討していきたいと思いますよ!
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!
とある魔術の禁書目録 とは
鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品である。2020年2月現在、電撃文庫(KADOKAWA)より、既刊49巻(本編48巻、短編集1巻)が刊行されている。
とあるシリーズ初見の人でも楽しめる内容になってますよ!
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『理想送り』とは
概要
上里翔流の右手に宿っている力であり、「願望の重複」が発生した者(及びその所有物)を「新天地」と呼ばれる隔絶された空間へと追放する能力。
新天地とは世界に設定された時間的な余剰領域のこと。
「新たな天地を望むか」という言葉が発動トリガーとなっており、対象は願望の重複が発生した者の所有物にも及ぶ。
『幻想殺し』とは同質にして全く真逆、対極に位置する力であり、本人曰く相手に救いをもたらす力。
発生原因
全ての魔術師達(99.9%を魔神が占める)の怯えと願いが結実した幻想殺し。
ネフティスによれば、その所有者である上条当麻が魔神全体を救う道から外れ、オティヌスの理解者となった事で、焦った魔神が無意識に願って生まれた力が『理想送り』。
ローラ=スチュアート曰く、「幻想殺しが半端な形だったばかりにあらゆる魔術師の夢を受け止めきれず、横から溢れる形で凝縮された別の夢」。
『理想送り』が誕生した時期
上里翔流の認識
「ぼくが理想送りなんてものを手に入れたのはさ、ほんのつい先日のことなんだ」
「妙な違和感を覚えるようになったのは11月の初め辺り。でもって明確にそれが『身に宿る力』だとわかったのはつい二、三日前の事だ」
上里曰く、違和感を覚え初めたのは、11月の初め。
これは、第三次世界大戦が終結し、グレムリンの行動が表面化し始めた頃(参照)。
上条当麻が学園都市に帰還したのは11月5日で、ハワイに行ったのが11月10日。
11月の初め頃は、上条当麻はオティヌスや他の魔神に出会っていません。
そして、彼が明確に「身に宿る力」と認識したのは、上条との邂逅の2、3日前。
これは、サンジェルマンとの一件が発生していた頃で、12月初旬。
つまり、『理想送り』は11月の間に、時間をかけて上里翔流に宿っていったと考えられます。
11月13日
11月の間で特に重要だった出来事が、11月13日のバケージシティでのオティヌス戦。
オティヌスは上条当麻の右腕を切断するのですが、このときの章タイトルがこちら。
『深刻な破損 ル9ニlbカケrサ99lマ』
数字とローマ字を抜かしてカタカナを並べ替えると、「カケル サマニ」となります。
幻想殺しに深刻な破損が生じ、上里翔琉に力の一部が流出してしまった、と考えることができます。
第3次世界大戦などでも幻想殺しは破損していましたが、理想送りは誕生しませんでした。
これは、まだ上条当麻とオティヌスの接触がなかったので魔神が焦る必要もなかったと考えられますね。
時系列まとめ
- 11月初め:オティヌス率いるグレムリンと上条当麻が接触し始め、他の魔神たちが焦り始める。
- 11月13日:オティヌスが上条当麻の右腕を切断し、深刻な破損が生じ、理想送りの誕生に大きく寄与する。
- 12月の頭:オティヌスの理解者となった時点で理想送りが誕生しており、そのことに上里翔流が気付く。
ローラ=スチュアートは気付いていた
一番恐ろしいのは、まだ役割の決まっていない存在だ。
(・・・中略・・・)
新たな駒が盤の端に置かれる。それまで、ある種規則的に並べられ、厄介ではあるがどう動くかは予測がついた全ての駒から遠く離れた、そして絶対に誰も無視のできない駒。
学園都市、『魔神』達、イギリス清教。
もはや、そこに当てはまらない何か。
ある少年の名前を思い浮かべながら人差し指の腹で駒の頭を撫で、ローラは告げる。
「状況は『これ』がいかように動くか次第、かな」
(太字、色付けは筆者による。)
この発言だけだと、「ある少年」=上条当麻の可能性もありましたが・・・。
「100年越しの『計画』も、莫大な設備投資も、そこにどれだけ想いを募らせたりても。結局、現実なる者はたった一つの異分子で容易くレールを捻じ曲げる」
その情報については、あらゆる媒体に記憶する事を禁じていた。
ただ、ローラの頭の中だけにあった。
「さあて、理想送りが動いたぞ。幻想殺しが半端な形だったばかりにあらゆる魔術師の夢を受け止めきれず、横からあふれる形で凝縮された、別の夢が。どうする『人間』、結局お前はいつだって、一番に望むものだけはどうしても手に入らん星の下にでも生まれ落ちたるのかもしれぬなあ」
だから彼女は知っていた。
その存在の到来を。
『何の変哲もない平凡な高校生』の台頭を。
(太字、色付けは筆者による。)
ここで、ローラが上里翔流の動向をいち早くつかんでいたことが明らかになりましたね!
だからこそ、ローラは烏丸府蘭を差し向けることができたんですね!
アレイスターや魔神がその存在に気づけなかったのは、「願望の重複」が発生した者(及びその所有物)を新天地に追放してしまうという、『理想送り』の特性ゆえ?
つまり、アレイスターも『魔神』も「願望の重複」を有している以上、『理想送り』の存在を知ろうとしても、そのための「魔術」も「科学」も『理想送り』で追放されてしまい、知る術がない、といったところかな??
一方、ローラは願望の重複がなかった、ということかもしれません!
なぜ上里翔流に宿ったのか
本来上条当麻が持つ力に幻想殺しが惹きつけられたように、上里翔流にも理想送りを引き寄せるだけの何かがあった。
その『何か』とはこの2つかな??
① 救世主としての性質
幻想殺しが上条当麻に惹かれたのと同様、上里翔流にも同じ性質があったはず!
② 復讐者としての適正
上条さんも推測していましたね!いわば、理想送りを魔神に対して躊躇なく使用できる適正ですね。
HAMU zirouさんの動画がすごい!
最後に、超有名考察動画であるHAMU zirouさんの動画をみてみましょう!
【とあるシリーズ考察】とある世界の考察 後編③『上条当麻に残された二つの謎』『[先の領域]』
【動画の内容の一部まとめ(簡易版)】
理想送りが誕生した本当の原因とは・・・?
① オティヌス
理想送りが誕生したのは11月13日「深刻な破損」による。
(㊟ 11月13日は「11月初め」なのか?)
② コロンゾン
第3次世界大戦でも破損しているにもかかわらず、理想送りは誕生しなかったことからすれば、当初から上里翔流の存在に唯一気付いていた人物(=コロンゾン)が、理想送りを人為的に発生させたといえる。コロンゾンはアレイスターから『願いの力』について聞いていたので、幻想殺しに対抗しえる力を欲しており、魔神の願いに干渉・誘導し、指向性を持たせたのだと思われる。コロンゾンは、理想送りが宿る先が上里翔流であることには気づいており、上里翔流が理想送りが宿ったことに気付けるよう舞台を演出した。これこそ、上里翔流が感じていた「妙な違和感」「歪みの正体」である。上里翔流を選んだのは理想送りであり、それは「女の形をしていれば何でも救ってしますクソッタレな性質」を持っていたから。
③ アレイスター
魔術サイドの99.9%を魔神が占めている。残りの0.1%のほとんどは、(10億8309万287通りの)アレイスターが占めている。『理想送り』発動のトリガーが『願望の重複』となったのは、アレイスターの願いが混じってしまったから。
なるほど・・・すごい・・・!
なお、ここに記載したのはあくまでも、自分で理解したものの一部を、自分なりに短くまとめたものです。
動画のほうが絶対にわかりやすいので、ぜひ動画を自分で見てみてくださいね!
まとめ
というわけで、今回の自分の結論をまとめるとこんな感じ!
『理想送り』は11月の間に、時間をかけて上里翔流に宿っていった。
願望の重複がないコロンゾンだけが上里翔流の存在に気づけた。
上里翔流に宿ったのは、①救世主としての性質と②復讐者としての適正があったから。
上里翔流が感じていた違和感の正体や、理想送りと幻想殺しとの比較は、また別の記事でやろうと思います!
それでは。以上、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut )でした!
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なお、本ブログに掲載されている全てのことは、実際の宗教、魔術などとは、一切関係ありませんのでご注意くでさい。