こんにちは! みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。
アニメ『とある科学の超電磁砲T』もクライマックスに近づいてきましたね!
そこで、今回は漫画版超電磁砲10巻での御坂美琴phase5.3の考察を紹介&検討したこの記事を書き直してみますよー!見やすくなってるとよいのですが。
アニメ版では未放送部分のネタバレを含みますので、アニメ派の方はご注意を!!
ぜひアニメが終わってから読んでみてくださいね。
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!
とある科学の超電磁砲 とは
とある科学の超電磁砲』は、原作:鎌池和馬、作画:冬川基、キャラクターデザイン:灰村キヨタカによる日本の漫画作品月刊コミック電撃大王』にて、2007年4月号より連載中。
漫画の最新刊はこちらのとある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲(15) (電撃コミックス)。
DVDやブルーレイも要チェックですね!
ちなみに、現在放映中のアニメ『とある科学の超電磁砲T』を無料で見返す方法はこちらの記事でまとめていますよ~。
御坂美琴phase5.3 とは
『とある科学の超電磁砲』の大覇星祭編にて、木原幻生がミサカネットワークにウイルスを打ち込むことによって、御坂美琴を強制的に絶対能力(LEVEL6)に上げる実験で、御坂美琴の容姿が変化しました。
この容姿が変化した状態を、作画担当の『はいむらきよたか』さんが仮の名称として名付けてのが御坂美琴phase5.3です。雷神モードとも呼ばれている御坂美琴のこの状態ですね!
どういう経緯でこのようになったのかは、別の記事にて解説していますので、よかったら見てくださいね!
➤➤【とある科学の超電磁砲T】大覇星祭編の時系列まとめ!木原幻生の目的や計画とは?【ネタバレ注意】 - sky depth
まずは容姿をチェック!
その容姿がこちら!(ちなみに、作画担当の『はいむらきよたか』さんのHPでも絵が公開されていますよ!)
御坂美琴phase5.1
Phase5.1は、まだ体操服の柄が判別できる程度には人間の姿を保っていますね。
木原幻生曰く、この段階で、元の御坂美琴の数十倍の火力を有しているものの、絶対能力(LEVEL6)への進化の段階でいえば2%程度だそう。
この状態で、観測史上最大規模の落雷を発生させていたので、LEVEL6の領域は、まさに神の領域なのかもしれませんね。
御坂美琴phase5.2
御坂美琴phase5.2の段階で、だいぶ人の姿から離れていてますね。
「物質化したAIM&電熱溶解した金属を板状にして操作?」との記述からするに、AIM拡散力場が物質化するのは公式見解なのかも!
頭の輪っかをみるに、天使っぽい感じがしますね。
御坂美琴phase5.3
見た目はおよそ人間から離れていってしまっていますね。笑
頭部に張り付く「影のような、何か」は、「あの世(≒ホルスの時代?)」と書かれていたり、「エイワスさんのご親類、的な」と書かれていたり、何かエイワスとの共通点があるのかもしれません。
なぜ絶対能力(レベル6)への進化が始まったのか
詳しくはこちらの2つの記事で検討しているので参照してみてください~。
こちらでは、木原幻生が『打ち止め』を介さずにウイルスを打ち込めた理由と、御坂美琴に注ぎ込まれた『黒い力』について検討しています。
➤➤【とある科学の超電磁砲T】大覇星祭編①木原幻生がウイルスを打ち込めた理由・『黒い力』の正体【考察】 - sky depth
こちらでは、御坂美琴が絶対能力(レベル6)に進化を始めた理由と、御坂美琴phase5.3が出現させた『黒い球体』について、検討しています。
➤➤【とある科学の超電磁砲T】大覇星祭編②御坂美琴phas5.3への進化の理由・『黒い球体』の正体【まとめ】 - sky depth
御坂美琴=ヌイト説
御坂美琴の考察で最も有名かつ有力なのは、「御坂美琴=ヌイト」説で、御坂美琴の雷神モードはこの見解の1つの根拠となっていますね。
『御坂美琴=ヌイト』説とは、御坂美琴がセレマの神格〈ヌイト〉を象徴するのではないかと考察している見解ですね。
ヌイトというのは、実在したアレイスター・クロウリー(1875-1947)が提唱したセレマ(作中では『テレマ』と呼ばれている。)という思想・哲学の中で、至高の神格とされた女神です。
クロウリーのセレマの主要な神々は古代エジプトの宗教から来ている。
セレマの宇宙論における至高の神格は女神ヌイトである。彼女は大地の上に架かる夜空であり、裸の女性の形に象徴される。彼女は偉大なる母、万物の究極の源と考えられている。
セレマの第二の主神は無限小の点であり、ヌイトの補完者にして配偶者とされる神、ハディートである。ハディートは顕現、運動、時間を象徴する。彼は『法の書』において「あらゆる人間の心の内、そしてあらゆる星の中心核にて燃える炎なり」とも表現されている。
セレマの宇宙論における第三の神はラー・ホール・クイトであり、ホルスの顕現である。彼は棒を持ち玉座に就いた鷹頭の男性として表される。彼は太陽とセレマ魔術の活動的なエネルギーに関連付けられる。
引用:セレマ - Wikipedia(太字は筆者による)
そして、『御坂美琴=ヌイト』説の根拠がこちら。
- 『夜空』という共通のキーワード
布団の中に潜って、一晩中パチパチと小さな火花を散らしていた。それは星の瞬きに見えた。
引用:とある魔術の禁書目録(3) (電撃文庫)
大きくなって、もっと強くなったら、いつか星空を作る事ができるかもしれない、と本気で考えていた。そう、大きくなる前の美琴なら。
引用:とある魔術の禁書目録(3) (電撃文庫)
「夜空の奥行きが見える。」星々の祝福が待っている。科学の街には似合わない、そんな言葉さえ自然と脳裏に浮かぶ。
引用:新約 とある魔術の禁書目録 (15) (電撃文庫)
- 2万人の妹達の母親的な存在と言えなくもない
- phase5.3の頭部に張り付く「影」の内側に深宇宙が描かれている
と、このように夜空・母親という共通のキーワードが描かれているんですね。
なので、御坂美琴はヌイトの象徴である、と考察されているようです。
『上条当麻=ハディート』説と相互に補完しあうものではありますが、個人的にはなかなか納得できる点も多いと思っています。
一方、疑問点もいくつか。
- 作中のアレイスターは御坂美琴をそこまで重要視していない(ただしミサカネットワークは重視している)
- 夜空への言及は、単なる比喩の可能性がある
- phase5.3の頭部に張り付く「影」は「あの世」であって夜空ではない
- ヌイトは「エイワスのご親類」ではなさそう(ただし、エイワス=セトとする見解からは、ご親類になる?)
- ヌイトとハディートが生む第三の神ラー・ホール・クイトやホール・パアル・クラアト(=エイワス?)は作中の誰になるのか不明
もっとも、これらの疑問点も、決定的に御坂美琴=ヌイト説を否定する要素にはなりえず・・・。
御坂美琴とゲコ太
御坂美琴=ヌイト説に関連して、Twitterで面白い考察を見つけたので紹介させてください!
禁書作中でマスコットがなぜカエルなのかってのはこういうことなのか?
— 🐡トロ河豚545🔯CLANNAD週1 (@TRFG16907755) 2019年6月9日
カエルの姿をしたエジプト神、ヘケト… pic.twitter.com/M8OJ6AH4OP
トートタロットとの関連
さらに、Twitterでトートタロットとの関連を指摘している考察も見つけたので、こちらもご紹介。
答えは恐らく下記
— marin@科学サイド (@marin59871110) 2019年7月14日
トートタロットの悪魔→塔→星
のモチーフに対応しているという説
これはかなり自信ある
先ず悪魔のカードだけどこれは雷神に対応する
雷神は鬼なので悪魔と言える
塔のカード、塔にはシヴァの目orホルスの目が描かれている、シヴァに対応
星のカード、中央の女性はヌイト
感動😭 pic.twitter.com/eNpgzdv02W
このトートタロットというのは、アレイスター・クロウリーがデザインしたタロットカードのことですね。
この考察の当否はともかく、phase1の角、Phase2の目、phase3のヌイトのように、たしかにデザインに似た部分があるのは間違いなさそうです!
Phase5.3がトートタロットの『星』に描かれたヌイトだとすると、「別の世界から来た文字通り『理解』のできねえモン」と言われていた黒い球体は、『窓』を開けてベイバロンの星から螺旋のエネルギーを取り出したもの、とか?
[追記2020/2/20]
一方でこちらのような指摘もありました。
難しいですね・・・!
生命の樹においてタロットはセフィラでなくセフィラ間を結ぶ22のパスに対応します(黄金夜明・クロウリー)。
— キチラ (@kitila_0055) 2019年7月14日
上の方に0の愚者、下の方に21(22)世界・宇宙が対応します。
よって悪魔・塔・星の順だと上から下に降りる形になります。
まとめ
今回の結論は、御坂美琴=ヌイト説が有力、という結論にしておきたいと思います。
御坂美琴の絶対能力(レベル6)=ヌイトなのかもしれませんね!
今回はここまで。以上、みたか・すりーばーど でした。
関連して、絶対能力(レベル6)についてまとめてみたので、よかったらこちらの記事も見て行ってくださいね~。
➤➤【とある魔術の禁書目録】作中での絶対能力(レベル6)になるための実験をまとめました!【解説】 - sky depth
こちらは、絶対能力になるための条件を考察したものです!