こんにちは。みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行(11) (電撃コミックスNEXT)が発売されましたね!
今回は、考察ネタが豊富な『死霊術師』編(1巻~7巻)をまとめていきたいと思います!
『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!
とある科学の一方通行
原作:鎌池和馬、作画:山路新、キャラクターデザイン:はいむらきよたか・山路新による日本の漫画作品。KADOKAWAの『月刊コミック電撃大王』にて、2014年2月号より連載中。鎌池和馬のライトノベルシリーズ『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ作品。正式タイトルは『とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行』。
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菱形幹比古の研究
『プロデュース』の研究結果
- 霊魂と呼ぶべき何かが宿った肉体そのものに能力が宿っているらしい
- 身体が小さくなるなればなるほど能力の出力は落ちていった
『悪霊』を使った技術
=『肉体を機械的に強化することで能力を引き上げる技術』
- 身体を大きくすれば能力も強化されるはず
- 脳に機械で強化した肉体を『身体』と錯覚させる
- ただし、現状『特殊な処理』を施した死んだ脳にしかうまくいかない
- 『公式』を転送することで進化する
『特殊な処理』というのは、おそらく『疑似魂魄』を死体に定着させること、『公式』とは、『妹達』の10031回の死の記憶を変換したもの、ですね!
素体 | 強化後 | |
---|---|---|
プロトタイプ | 異能力者(LEVEL2) | 大能力者(LEVEL4)級の発火能力 |
『窮奇』 | 強能力者(LEVEL3)の念動力 | 一方通行に傷をつけることが可能に。公式入力後は超能力者(LEVEL5)クラスの念動能力。 |
『饕餮』 | お気に入りのぬいぐるみと自分の位置を入れ替える強能力『リプレイス』 | 催眠でぬいぐるみと思い込ませたマーカーと自分を転移可能。公式入力後は転移の強化・拡張により『遠隔射出』(アスポーツ)が可能に。 |
『渾沌』 | 周囲の人間の認識を鈍らせる『ステルスハイド』 | あらゆる認識を完全に阻害できるように。 |
絶対能力(LEVEL6)への進化
菱形幹比古の目的は、妹『蛭魅』の夢だった『完全なる能力』の実現。
すなわち、『完全なる肉体』と『完全なる脳』には『完全なる能力』が宿る、という理論により、『蛭魅』を絶対能力者(LEVEL6)にすることだったようですね。
もっとも、この理論を提案した『蛭魅』は、『檮杌』が菱形幹比古を騙すために記憶の再現をしていた偽物にすぎなかったようです。
『檮杌』に『公式』が入力された結果、『蛭魅』の身体は、絶対能力者(LEVEL6)に必要な『完全な身体』の自動生成(肉体の最適化)を始めました。
そして、人の死体を大量に取り込むことで『神』に至る器が完成する、とイサク自身は解釈していましたね。
イサク・ローゼンタールの研究
ローゼンタール家の悲願
<完全なるゴレムの作成>
完全なるゴレム=完全なる魂魄と完全なる身体を持つ存在、すなわち神
ローゼンタール家の歴史
- 初代オベドが、死体に疑似魂魄を植え付ける方法を編み出し、それまで単純な命令しか実行できなかったゴレムが、人間の脳を使うことで劇的に知性を高めることができた
- 異端として故郷を追放され、流れ着いた東洋にて、4代目イサクが道教の跳尸術を取り込み、ローゼンタール流の魔術を生み出した
- 五代目のネイサンが疑似魂魄の性能を飛躍的に高め、『檮杌』『饕餮』『渾沌』『窮奇』の4体を生み出した
- 五代目ネイサンが4代目イサクの魂魄を『檮杌』に転写する
『悪魔』の教え
『檮杌』が自称『悪魔』に教えられた悲願成就の方法がこちら。
- 人の魂魄は死を10000回繰り返すことでゆっくりと進化、最終的にケテルに至る
- 人造で生み出された疑似魂魄でも、死の証を10000回書き加えることによてケテルに至る
- 学園都市に保管される10031回の死の記憶をたった一つの公式に変換して、『疑似魂魄』を構成するセフィロトに書き加えることで悲願は達成される
ちなみに、悪魔の正体については、こちらで検討しているので、よかったら見てみてくださいね!
「ケテルに至る」の意味
生命の樹(セフィロト)
引用:Wikipedia
『ケテル』というのは、生命の樹(セフィロト)の一番上にある『セフィラ』のこと。
右図の天頂の白丸のセフィラ(ケテル)から右下の灰色丸(コクマー)、左の黒丸(ビナー)、右下の青丸(ケセド)、左の赤丸(ゲブラー)、右下の黄丸(全体の中央でティフェレト)、右下の緑丸(ネツァク)、左の橙丸(ホド)、右下の紫丸(イェソド)を経て、いわゆる、ジグザグに進み、最終の虹色丸(マルクト)のセフィラへと至る。
下から上にいたる道は『人が神になる』流れを表している、と解釈されたりするそうです。
特に『黄金の夜明け団』などでは生命の樹をタロットカードと結びつけての研究が行われていたようですね。
菱形幹比古とイサク・ローゼンタールの比較
<イサク・ローゼンタール>
完全なるゴレム = 完全なる魂魄 + 完全なる身体
<菱形幹比古>
完全なる能力 = 完全なる脳 + 完全なる身体
この通り、両者の理論は似通っているようで、微妙に異なります。
これは、イサク・ローゼンタールが『蛭魅』として菱形幹比古を操って『完全なるゴレム』を作成しようとした結果、魔術に疎い菱形幹比古に理解できるように説明し、菱形幹比古がこのように解釈したからだと考えられます。
そうすると、このように理解できますね!
完全なるゴレム=神=完全なる能力=絶対能力
完全なる魂魄=完全なる脳=10000回の死の記憶
完全なる身体=巨大化した身体
『完全なる身体』については、身体を大きくすれば能力も強化されるはずとの菱形幹比古の発想から、肉体の自動生成がプログラムされていた、ということですね。
『完全なる魂魄』になるための方法は、イサク・ローゼンタールがもたらしたものなので、生前の魔術の研究成果によるものかと思われます。
まとめ
こんな感じでまとめてきましたが、疑問点がいくつかでてきました!
- 公式入力後、なぜ死体を取り込まなければ『神』への進化が始まらなかったのか
- 『完全なるゴレム=絶対能力者』なのか(理論が異なるのでは)
- なぜ身体を大きくすれば能力が強化されるのか
これらの点については、気が向いたら検討してみようかと思います~。
以上、みたか・すりーばーど(Twitter@zombie_cat_cut)でした。
[追記2020/4/22]
疑問点について検討してみたので是非よんでみてくださいね!
➤【とある科学の一方通行】『完全なるゴレム』と絶対能力(レベル6)の関係は?同じなのか違うのか!【考察】 - sky depth
➤【とある科学の一方通行】身体を大きくすれば能力が強化される理由とは?【考察】 - sky depth
[追記ここまで]