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[とあるシリーズ/感想/考察/まとめ/ネタバレ注意]

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【原作:とある魔術の禁書目録】創約2巻 感想(ネタバレ注意)

クリスマス当日

おはようございます!

みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。

創約2巻が発売されましたー!

ということで、早速ですが!

感想を書いていきたいと思います!

ちなみに、試し読みの部分のみの感想はこちら~。

『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!

とある魔術の禁書目録 とは

鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品。2020年2月現在、電撃文庫KADOKAWA)より、既刊49巻(本編48巻、短編集1巻)が刊行されています。

原作の最新刊、創約2巻の購入はこちらから~!

まずは物語のおさらい

各章

序 章 血の降誕祭、開宴 12/24_to_12/25.

アンナ=シュプレンゲルの宣戦布告。

初めてのキスの味はサンジェルマン。

第一章 実はこちらが本番 Home_Ground_Hospital.

上条当麻は長くて2日。それを知った2人の少女。

25日はあの少年が救われる番だ。

第二章 黒の丸薬、白の雪 and_Red_Rose

御坂美琴&食蜂操祈 VS 貨物列車『アンナ=シュプレンゲル』。

第三章 ゼロの空白の中で Contact_6.

舞殿星見の助けを断り、藍花悦をぶん殴り。

上条当麻は、サンジェルマンとともに戦いへ。

第四章 上条当麻なる現象 Not_Right_Hand.

上条当麻サンジェルマン VS 構造殺し『アンナ=シュプレンゲル』。

終 章 鉄格子より挨拶を Matching_Complete.

拘置所にいる新統括理事長と『アンナ=シュプレンゲル』の外交。

行間まとめ

行間 一

主に『薔薇十字』と『アンナ=シュプレンゲル』の説明。

「なるほど。接着剤を使って一度砕け散った彫刻を無理につなぎ合わせるとこうなるのね。・・・・・・真実を知っているわらわからすれば、もはや呆れるくらいのモザイク状態だわ」

引用:創約 とある魔術の禁書目録(2) (電撃文庫)

行間 二

上条当麻とオティヌスの会話。

園都市では、魔術を使った学生が、病院に運び込まれていた。

行間 三

R&Cコンツェルンの影響は世界中で発生しているよう。

それに対処するステイルは、バードウェイから情報を得る。

行間 四

サンジェルマン伯爵についての説明。

感想

上条当麻

『ホイッスル』と『命』

結局、最初から最後までずーっと主人公だったなー!

試し読みの範囲では元気そうだったのに・・・。

無理して元気に振る舞っていたのを、気づけない科学サイドヒロインの2人と、見抜いていた魔術サイドヒロインの2人が対照的でした!

病院が第二の我が家と化しているのは非日常的な雰囲気でしたが、自らの死を意識して

 

「・・・・・・怖いよ」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(2) (電撃文庫)

 と本音をこぼす上条さんをみて、彼も一人の高校生だということを再認識させられました・・・。

そんななかでも、自分が死んだ後に道連れにならないようサンジェルマンを助けようとする姿には、もう惚れるしかありませんでした。

ホイッスル

上条当麻へのクリスマスプレゼントは、かけがえのないものに・・・!

サンジェルマン伯爵との共闘

必殺『まさか魔術を使っているの!?』返し!

サンジェルマンとの共闘は、激熱で胸熱で超エモかったー!!

幻想殺しを右手に宿す上条当麻が魔術を使うとは、いったい誰が想像しただろうか・・・。

これ予想していた人おったら賞賛の嵐よ!

『薔薇十字』としてアンナ=シュプレンゲルに敬語を使いつつ、上条さんと交代で戦うサンジェルマン

右手の幻想殺し』で戦う上条さんと、『左手の魔術』で戦うサンジェルマン、めっちゃかっこよかったよ~!

上条当麻なる現象

能力の価値が全てを決める街で、誰も彼もが右手の特殊な力に注目する中で、それでもありふれた『繋がる力』を提示する。

敵と味方?

笑わせるな、上条当麻にそんな線引きなんぞ通用しない。

幻想殺しじゃない、勘の鋭さや数を重ねた戦闘経験でもない。

 

壁を壊し、手を結ぶ力。

差し伸べた手を振り払われ、睨みつけられ、それでも失敗を恐れずに踏み込み力。

 

それが最後に残った彼の本質であり、衝突する者にとっては最もおそろしい特性なのだ。

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(2) (電撃文庫)

「敵』と『味方』を超越する繋がる力

これは、オティヌスも上条さんの「とっておきの切り札」(新約14巻と称していましたね!

この力こそが、善悪を超越する記号を持つ『ドラゴン』としての性質なのではないでしょうか!

サンジェルマン伯爵

  • 本質は寄生性質を持つ微生物の群体。
  • 自身には魔力の源となる生命力がないから、宿主の肉体で魔力を精製する。
  • 幻想殺しの消去を上回る勢いで増殖を進める。
  • 練りこんだ物質を経口摂取しない限り浸蝕は始まらない。

ここまでが、サンジェルマンウイルスとしての性質。

  • ちょっとした余興で皆をわかせて夢を見せるため、魔術師になった。
  • 『夢を守りたい。この世界に、挫折や諦念の涙なんかいらない!!』
  • 『私が出ていこう』 少年は命を受け取った。

そして、これが本来のサンジェルマン伯爵の性質。

新約12巻で敵として登場したサンジェルマンですが、この巻で一気に印象が変わってしまいました!

鎌池先生、あとがきではサンジェルマンを「情け容赦なく救済」と言っていましたが、再登場の可能性はなさそうで辛いな・・・。

上条さん、『僧正』や『コロンゾン&アレイスター』を救えなかったときみたいに、罪悪感に苛まれてしまいそうで・・・。

アンナ=シュプレンゲル

次期ヒロイン候補

前回までは、黒幕として余裕のある雰囲気でしたが、今回は急に怒り出す場面を見せたり、イラついた場面をみせたりと、その人となりが少し見えてきました。

有能がすぎる故の苦悩。

「満たされるだけの人生なんてつまらない」「わらわはむしろ支えてほしい」と言うアンナ=シュプレンゲルに対し、上条さんは、

  • 「・・・・・・アンタが満たされない理由っていうのが分かってきた」
  • 自分の特技の秘訣は誰にも教えないけど「自分だけの異能は見せびらかしたい」
  • 「誰だって毎日考えている当たり前の感性だ」

と、言っていました。

これを聞くと、普通の女の子なんだけどな・・・その力が強大すぎて・・・。

アンナ=シュプレンゲルもヒロイン化する伏線かな?!

「言葉のリレーは繰り返すほどに真実を歪めていくだけ。言葉はいらない。人が直感で何をどこまで理解できるかを知っておきたい。そのための『最適化』よ。上条当麻、神浄の討魔。全てを奪った先に剥き出しのあなたに何が残る。事前知識抜きで異能に触れた場合、最も活性化される側面はどこ。そいつをわらわに見せてみろ」

引用:創約 とある魔術の禁書目録(2) (電撃文庫)

第三セットは何が起こるの?
  • 第1セット:情報(サービス)という名の侵略?
  • 空いた時間でデータ集め:上条当麻×サンジェルマン?
  • 第2セット:一方通行との顔合わせ?
  • 空いた時間でデータ集め:学園都市のデータ?
  • 裁3セット:???

こんな感じの理解でいいのかな??

もう眠くて頭が働かなくなってきたよ・・・。

とりあえず、学園都市の観光は終わりだそう。

次巻は魔術サイドの登場の予感!

ダイアン=フォーチュンの再登場とか、あったらいいなー!

そういえば、魔神とか何してんだろう?

御坂美琴

みこっちゃん闇落ちしないよね・・・? 

と心配していましたが、最終的には良い感じに!

 「力が欲しい・・・・・・」

 

(中略)

 

小さな鍵だった。

正しい敗北が彼女の意識を変え、世界の味方をぐるりと変えていく。

これまでだったら絶対ありえない動きがあった。

 

(中略)

 

「だから手を貸して。どうせ事件は終わらない、強くなるにはアンタの力がいるわ」

「上等ダゾ☆。ま、御坂さんにしては素直力と言ったあところかしらねえ?」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(2) (電撃文庫)

幼女の姿で、かつ自身の力をおさえるための霊装を使用していたアンナ=シュプレンゲル相手に、食蜂操祈と2人がかりで、手も足も出ていませんでした。

今回、頼りのA.A.A.も一瞬でアンナ=シュプレンゲルに破壊されてしまって、戦力が大幅ダウンのみこっちゃんでしたが・・・。

これは次巻以降に期待大!!

そもそも、A.A.A.も副作用がありそうでしたし、これでよかったのかもしれませんね。

藍花悦

初登場!

ついに登場しました!

園都市の第六位『藍花悦』!

まあ、本人である確証はないんですが・・・。

地の文でも「その一言だけで質が証明された気がした。」「単体で一つの世界を持っている。」と表現されていたり、「藍花悦をお貸ししますよ」と言っているあたり、本人っぽいですよね!

上条当麻は、「上から目線の塊」「悪い方の超能力者そのものって感じだな」と言っていましたが、下の発言をみるに、決して悪い人でなさそう。

『死にますよ』

分かってる、と上条当麻の唇は動いた。

何故か、ここだけは第六位の声色がわずかに変わった。

まるで、何度も見てきた失敗の歴史を思い返すように。

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(2) (電撃文庫)

一方、藍花悦のほうも上条さんには言いたい放題!笑

  • 『あなた(上条当麻)は善人ではない』『だから今まで接触を控えていた』
  • 『どっちすかずの偽善者
  • 『口では性善説を語りながら拳の暴力を捨てられない、矛盾を極めたあなたの道』

偽善者というと、記憶喪失前の上条さんの『偽善使い(フォックスワード)』を思い出します。

記憶喪失のこと自体はもちろんのこと、記憶喪失前の上条さんも知っている感じなんですよね~。

能力の正体は?
  • 上条当麻は、藍花悦のいる階段が、永遠に続いている螺旋の牢獄かのように感じていた。
  • 正面から見ても光がずれ、輪郭すらはっきりとしない。
  • 夢想がとまらない。暴走しているのは五感ではなく、思考の方なのか?(地の文)
  • 『さあ、望む能力は? ぼくなら使えるようにはできます。創るとは呼べない辺り、自慢にはなりませんけどね。』
  • 『別に、大した事ができる訳ではないんです。能力の性質上、ぼくは一人で正義を為せるわけではない。よって、誰の味方をすれば善玉が勝てるかを常に考えている。藍花悦という名前をあちこちで貸しているのも、その一環ですね。』
  • 『さあ、望む自分をイメージしてください。縦横無尽に活躍する理想の姿を』
  • 最短最速で結果だけを提供してくれるサービスがあるならば。
  • 『それはそのまま実行されます。さあ、藍花悦をお貸ししますよ』
  • 『そのホイッスルにどんな意味があるか知りたくは? なくした記憶を元に戻す事に興味は? できますよ、この街にそのための条件さえ整っているのであれば
  • 『本来、ぼくはこの手のヒントなんて与えないんですけどね。こちらからオススメすると想像の幅を狭めてしまいますので。ただ、まあ、いつぞやの恋査よりは便利な力だとお約束します。』

まとめるとこんな感じ!

上条さん自身が、サンジェルマンにより満身創痍だったこともあって、どこまでが藍花悦の能力かわかりづらいんですが・・・。

読んでて、こちらの方のツイートを思い出しましたので、ご紹介させて頂ければと思います。

(ご本人様から削除等のご要望があれば即刻、掲載を取りやめさせていただきます。)

すごい! あってそう・・・!

藍花悦=青髪ピアス説はいまだに否定されず!笑
  • 上条当麻藍花悦は、青髪ピアスも入院している病院の階段で遭遇。
  • 青髪ピアスは、世界三大テノールもびっくりの野太い男ボイス
  • 藍花悦が『 』で話すときの声は、よく通る、性別不明なソプラノの声。
  • 藍花悦が「 」で話すときの声は、恐ろしく低い何かに似た声色。

正体不明のソプラノボイスと表現された時点で、すでに青髪ピアスの顔を思い浮かべてしまいました。笑

ソプラノとテノールは、どちらも声域の表現ですからね~。

というわけで、創約2巻の時点でも、青髪ピアス=第六位『藍花悦』説を否定する要素は出てきませんでした!

というより、青髪ピアス=第六位『藍花悦の根拠が増えたのでは!?

食蜂操祈

今回のメインはやっぱり!

今回のメインは、やっぱり食蜂操祈でした!

『ファイブオーバー』を利用して、肉弾戦にもついていけるようになったのは大きいですね!

活躍の幅が広がりそう!

それにしても、運動音痴ゆえに、アンナ=シュプレンゲルの予測を超えて攻撃回避を連発しているのは、面白かったですね!笑

「はぶしっっっ!!!???」

おかげで、美琴ちゃんよりも善戦していたのでは??

まさか、運動音痴ネタが戦闘で生かされるとは。笑

そして、美琴ちゃんとのやりとりも良い!

食蜂は「合理的なくせに、こういう所はどこかの誰かに似ている気がする」と考える御坂美琴と、合理的な選択を捨ててでも美琴を助けようとする食蜂操祈の関係性!

よき!

豊富なサービスシーン

ナース、ミニスカサンタ、お着換え、蜜蟻スーツベビードールなど、サービスシーンも満載!

蜜蟻スーツのときは、御坂美琴に「ハイレグwww」「豚まん」「あんまん」「肉まん」「お股のあたりが盛り上がっているわよ」などといわれていましたね!

美琴ちゃん、最近ちょっと下ネタ多くない・・・?笑

お嬢様学校に対する幻想を殺していく方針かな・・・?

能力の限界

例えば何を言っても暴力性にしか結び付かない第一位。

全体の意思が約束を守ってくれるか同か見えない第二位。

このように、この暴走でもって軍を食い破れる怪物たちは、『操っても警戒が解けない』ので相手にしたくない。

しかし、アンナ=シュプレンゲルそもそも操れない

『心理掌握』の能力の限界が、少し詳しく描写されましたね!

第一位に関しては、『妹達』への恨みから偏見が入っている気がしますが・・・。笑

第五位の理由が少しわかったような気がしますね~。

起きない奇跡と『ホイッスル』

序盤は楽しい雰囲気といえども、目を離すたびに忘れられる食蜂さんを見るのは辛い・・・。

でも、無事に誕生日プレゼントをあげられて本当よかった!

その『ホイッスル』が、上条さんの『温かい原動力』になっていましたね!

本当によかった!!

これで、同じストラップを付けている美琴ちゃんに一歩追いつけたかな?

そして、藍花悦が、上条さんの記憶を復活させられる可能性を示唆していましたね!

奇跡がおきるって信じてるよー!

舞殿星見ちゃん

前回に引き続き、舞殿ちゃんが少しだけ登場!

ギブスで片腕をつって、透明な点滴のボトルを吊った金属スタンドを引きずる、パジャマ姿のおかっば少女。

めっちゃ大けがじゃん! と思ったら、最も目立つ格好をすることで誰の頭にも素顔が残らないように操作する極彩色のカモフラージュでした!

なお、青髪ピアスには見つかっていましたね!笑

まとめ

浜面仕上(with 絹旗最愛)、ちょこっとだけ出てきましたね!

今回でアンナ=シュプレンゲルの姿を把握していたので、今後の参戦に期待!

一方、拘置所にいる一方通行はどうなるのやら・・・。

アンナ=シュプレンゲルのような怪物を相手にするには、一方通行の助けが欲しくなってしまいますよね・・・。

鉄格子のなか、蚊帳の外から出れる可能性はないんか・・・?

次巻以降は、アンナが学園都市から離れるようなので、魔術サイドとの共闘になりそうですねー!

次巻も楽しみ!

あ、ちょこっと登場といえば、拡声器片手のへそ出し少女『扶桑彩愛』ちゃんも、ちらっと出ていましたね!笑

以上、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut )でした。

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なお、本ブログに掲載されている全てのことは、実際の宗教、魔術などとは、一切関係ありませんのでご注意くでさい。

アンナ=シュプレンゲル