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[とあるシリーズ/感想/考察/まとめ/ネタバレ注意]

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【考察/まとめ】天使→鷹→太陽→? エイワスの姿が変わった理由について考えてみる!!【とある魔術の禁書目録/インデックス】

こんにちは!

みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。

発売されました創約 とある魔術の禁書目録(3) (電撃文庫)!!

こちらの通り、感想をひととおり書かせていただきました。

創約3巻あらすじ&表紙が解禁!これまでのストーリーをおさらいしておこう!

▶️創約3巻 感想① 章タイトルの意味、各キャラの生存確認まとめ等(ネタバレ注意)

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創約3巻 感想③ 新キャラ多数登場で阿鼻叫喚!(ネタバレ注意)

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発売からけっこう時間が経ったので、ここからは創約の内容を踏まえた考察などをできればな~と考えています。

今回のテーマは、登場する度に姿が変わっているエイワスについて!!

元ネタを踏まえて、まとめていきますよ~。

『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!

とある魔術の禁書目録 とは

鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品。2020年2月現在、電撃文庫KADOKAWA)より、既刊49巻(本編48巻、短編集1巻)が刊行されています。

創約3巻の購入はこちらからどうぞ!

エイワスの姿の変遷

まずは、エイワスの姿の変遷をまとめるところから!

① 天使

金髪の光り輝くような長身の持ち主。ゆったりとした白い装束を身にまとう。正確な性別など全く分からないが三人称は‘彼’、外観の見た目だけなら女性的に見える。喜怒哀楽の全てがあり、それでいて人の持つ感情とは明らかに異質なものを根幹に秘めた、極めてフラットな顔つきをしている。

エイワス①

引用:A certain magical "INDEX" : vol'16〜vol'20
② 鷹天使

見た目は大人の男性くらいの背丈をした人型のシルエットだ。ただし背中からは白鳥のような大きな翼が生え、頭部は丸ごと歪なタカかワシか、とにかく猛禽のように変貌していた。蒼ざめたプラチナのような色彩を放つその全てが、明らかな異形。だがそんな禍々しいシルエットに反して、人食い専用といった頭部には光り輝く輪が掲げられていた。

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(2) (電撃文庫)

エイワス②

引用:創約 とある魔術の禁書目録 2巻
③ 太陽
半透明の影は鷹の頭と屈強な肉体を持つ天使であった。そして縦に亀裂が走ったと思ったら、天使は容赦なく自分の全身を脱ぎ捨てた。
太陽、であった。
襲うべき光が炸裂し、空間を埋め尽くすような打撃が悪魔の少女へ襲いかかる。

引用:創約 とある魔術の禁書目録(3) (電撃文庫)

エイワス③

エイワスの情報をおさらい

情報一覧

①天使→②鷹天使→③太陽、という感じでエイワスの姿が変わっていってるわけですね!

なんで姿が変わっていくのか。

その点を考える前に、まずはエイワスの情報をおさらいしていきましょう。

エイワスの情報まとめ
【旧約での情報】
  • 『法の書』は魔術師アレイスター=クロウリーの「守護天使とも「許されざる者」とも語られる謎の存在エイワスによって伝授された内容を記したもの。
  • 『ドラゴン』と呼ばれる学園都市の最重要機密。その正体は、かつてアレイスターに『法の書』を授けた「守護天使エイワス」と呼ばれる高次元存在。「地球外生命体」「シークレットチーフの真なる者」など様々な説が存在し、本人曰く天使という記号にも対応するが、ドラゴンの呼称の方が本質に近い。
  • ヒューズ=カザキリを製造ラインとして用い、その製造過程をなぞるようにして世界に『現出』した。AIM拡散力場を『高い濃度の食塩水』とするとエイワスは『結晶』である。結晶を作成する際には食塩水の中に不純物や棒のような結晶化用の「核」を加えるが、エイワスという『望む形での結晶』を作成するために調整された、特殊な「核」こそがヒューズ=カザキリ。「現出」しただけでAIM拡散力場に莫大な負荷をかけ、結果ミサカネットワーク、更には打ち止めへの影響も引き起こした。
  • 一方通行の黒い翼は既存のフォーマットに囚われた「オシリスの時代」の力で、「ホルスの時代」を生きるというエイワスには全く及ばなかった。
  • 本人曰く「表現するためには世界のヘッダが足りない」ためのようで、いくつかの特定の言葉を発するときにノイズが生じていた。
【新約での情報】
  • 物理法則の上に幾重にも魔術サイドの位相を折り重ねる事によって成立しているこの世界において、エイワスとは、一番下層=純粋なる物理法則の世界に佇む天使

  • オティヌス曰く、純粋な科学世界の法則を従えるエイワスの制御方法を確立した後、世界にわだかまる「位相」をエイワスの莫大な力でもって完全に排除し、魔術を消滅させる事が可能となるらしい。
  • 理論値では完成された『魔神』に対抗出来ると言われている。地球に縛られた法則には依存しておらず、むしろ地球から離れると徐々に力が解放されていく。
  • 新約18巻以降は「世界が真実を思い出している」らしく、言葉もクリアに届くようになっている。
  • 新約22巻にて、アレイスターと出会う以前にアンナ=シュプレンゲルに召喚され、現在もなお使役され続けていることが判明。アンナ=シュプレンゲルが語ったシークレットチーフとは同質の存在のよう。
【創約での情報】
  • 創約2巻ではアンナの命令なしに現れたが、以前の姿とは違い鷹の頭になっており全身の色も青白くなっている。この状態では何も発言せず、何のために現れたのかやこの姿が何なのかも不明なままである。
  • 創約3巻では、身体が縦に割れて太陽が登場。

ここでポイントなのが、もともとアレイスターエイワスを『自己の守護天使』だと思っていたけど、実は違ったということ。

実は、史実上のアレイスター=クロウリーも同じような感じだったようです!

クロウリーはエイワスをこの聖守護天使だと確信していたが、後年になるとクロウリーの見解には変遷が見られ、自己とは独立した別個の存在として扱われるようになった。

クロウリーは聖守護天使エイワスを「秘密の首領(シークレットチーフ)」(アストラル界から人類を導く究極の高次元存在の総称)とも見做しており、その全体像が完全に固まっていない。

引用:エイワスとは (エイワスとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

これは、『守護天使』の定義の問題とも思われます。

そこで、次は『守護天使』について詳しくみていきましょう!

守護天使

史実のアレイスターが主張する『守護天使』という存在。

調べたところによると、こんな感じだそう。

守護天使とは

守護天使 (せいしゅごてんし、英: Holy Guardian Angel、HGAと略す) は、黄金の夜明け団アレイスター・クロウリーに発する現代の儀式魔術の諸流派に見られる概念で、個々人にとって特別な唯一無二の、個人を導く高位の霊的守護者であり、個人の神(a personal God)である。

 

古来よりオカルト・宗教の世界では、人間が内包する神聖的な一面(例えば「高次の自己(ハイヤー・セルフ)」「ジーニアス」「アウゴエイデス」等)が提唱されていた。聖守護天使はそれらと酷似した概念で、聖守護天使は「ハイアーセルフ (高次の自己)」 のことだとしばしば言われるが、これに関しては異論もある。

 

アレイスター・クロウリーが1904年に創始したセレマの体系の中では、聖守護天使おのれの最も真なる神的本質を象徴する「沈黙の自己である。しかし、クロウリーが聖守護天使は「沈黙の自己」であるという見解を取っていたのはもっぱら初期の頃である。『楽々魔術』(Magick without Tears)を執筆していた70歳代の頃は、まったく異なる正反対の見方を提示している。この定義によれば、聖守護天使自己」ではなく、かつてある時は自分のような人間であったかもしれない、独立した別個の存在である。

つまり、アレイスターは当初、『守護天使』を『沈黙の自己』や『高次の自己』と解釈していたが、晩年においては、「自己」ではなく、かつて人間であったかもしれない独立した別個の存在であると解していたということですね。

エイワスの姿の理由を考える

①天使

以上の情報を前提に、エイワスがなぜその姿をとっていたのかについて、考えていきたいと思います。

まずは、最初の天使のような姿。

これ、アレイスターの姿と似ているような気がしませんか・・・!

アレイスター
エイワス
引用:とある魔術の禁書目録

見る者からは「男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える」と評されていたアレイスターと、「正確な性別など全く分からないが三人称は‘彼’、外観の見た目だけなら女性的に見える」と言われるエイワス

このとき、アレイスターエイワス自己の『守護天使すなわち『高次の自己』だと理解していました。

そうすると、エイワスアレイスターに『高次の自己』だと思わせるために、わざとアレイスターに似せた姿をとっていたと考えることができそう!

そして、アンナを復活させるという目的を果たしたことで、アレイスターに似せておく必要性もなくなり、姿を変えた・・・ということかもしれません。

②鷹天使

次に、鷹の頭をした天使の姿。

これは、『ラー・ホール・クイトにヒントがありそうですよね。

ラー・ホール・クイト

魔術師アレイスター・クロウリーが提唱した神秘主義にして新興宗教である『セレマ』(作中では『テレマ』)。

そのセレマにおける神格はエジプト神話が元になっており、第一神の女神ヌイトと第二神のハディートが結合して生まれる第三神が、ラー・ホール・クイトである。

戦いと復讐の神であり、鷹頭の男性として表現される。二重神ホルスの一面。

西の水平線の神「ホール・パール・クラアト」に対する東の水平線の神。

ラー・ホール・クイトの兄弟に、ホール・パアル・クラアトがおり、『法の書』ではその使者がエイワスだと言われている。

つまり、エイワスラー・ホール・クイトは同一の存在ということ・・・?

③太陽

仮に、エイワスが ラー・ホール・クイトであれば、身体が割れて太陽が出てきたのも納得。

というのも、ラー・ホール・クイト太陽とセレマ魔術の活動的なエネルギーに関連付けられるそうで、エジプト神話でのホルスも太陽と結びつけられていたそう。

ホルス 

まとめ 

というわけで、まとめるとこんな感じになります!

エイワスの姿が変わった理由まとめ

①天使

アレイスターを欺き、マダム・ホロスを見つけるために姿を似せていた。

②鷹天使

ラー・ホール・クイトとして本来の形態。

③太陽

 ラー・ホール・クイトとしての太陽として形態。

結論が出ているようで、出ていないか・・・?笑

とりあえず、今回はこんな感じで終らせていただければー!!

今後も、エイワスの姿に注目ということで・・・!!

それでは、今回はこの辺で。

以上、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut )でした!

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なお、本ブログに掲載されている全てのことは、実際の宗教、魔術などとは、一切関係ありませんのでご注意くでさい。