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[とあるシリーズ/感想/考察/まとめ/ネタバレ注意]

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【原作:とある魔術の禁書目録】創約6巻 終章 感想 【ネタバレ注意】

こんにちは!

みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut)です。

 

創約 とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)、これにて最後の感想!

今回は、終章 レコードの針が飛ぶ Irregular_Counter. 、そしてあとがきまで含めたものになりますよ。

 

なお、これまでの感想はこちら。

創約6巻、あらすじ&表紙が解禁!発売日は4月8日!

創約6巻、試し読み!上条当麻争奪戦スタート!?

創約6巻 第二章 感想

創約6巻 第三章 感想

創約6巻 第四章 感想

 

それではさっそく!

情報量に驚くことなかれー!!

『とある』シリーズの原作、漫画、アニメ全てのネタバレが含まれますので、ご注意ください!

とある魔術の禁書目録 とは

鎌池和馬のデビュー作で、「科学サイド」と「魔術サイド」が混在・対立する世界観を描いた作品。2020年2月現在、電撃文庫KADOKAWA)より、既刊49巻(本編48巻、短編集1巻)が刊行されています。

【原作小説】

【コミカライズ・スピンオフ】

終章 レコードの針が飛ぶ Irregular_Counter.

情報や感情の消費がとにかく早い。

アラディアを撃破すると、空気が元に戻っていったようで。

 

上条当麻のところへ駆け寄るインデックス

結束バンドで拘束したアラディア

居候が増えることを危惧するオティヌス

そして、急に不細工になる上条当麻!!

 

そこに雲川先輩もがやってきて、ボロニイサキュバスの無事を伝えてくれましたね。

ほんっとーに、よかった!

ミヤシタアークのアレが本来の目的だったのか、雲川先輩

すげえなやっぱりこの人は、失敗する姿が想像できんもん。

 

世界を作り変えようとしている『橋架結社』の超絶者と、今ある世界で納得している上条たち。

いずれ敵対するとしても、言いたいことはそのときに。

・・・・・・。

なーんて、雲川先輩がただで敵を逃がすわけ無かった!!

想像以上に優秀だったこの人はー!!

アンナ=シュプレンゲル

事件の解決を遠目で見る女、アンナ=シュプレンゲル

ここで、アラディアを殺したとしたら?

楽しい。

 

ああ、楽しい。

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)

刺激的な誘惑に抗う術を、彼女は知らない・・・・・・。

 

おいおいおいおいおい!

待て待て、それは許さん。

それは許されないぞ、シュプレンゲル

助けたと思ったを殺されて、しかも殺したのがアリス率いる超絶者の誰かだったとしたら、持ち直したはずの上条当麻の心がまたズタボロに・・・・・・。

悪趣味が過ぎる!

さっさと首輪をつけてくれ。

 

やめてくれ・・・・・・と思いながら読んでいると。

「あら、あら。まあ、まあ」

あの傲岸不遜なアンナ=シュプレンゲルが、ここまで怯える!?

魔神が相手でも、怯えなさそうなのに・・・・・・。

声の主の正体は・・・・・・!?

アンナ=キングスフォード

ニュルンベルクの乙女、『薔薇』の重鎮にして『黄金』の指導者、つまりは橋を架ける者の1人。

そのアンナ=シュプレンゲルが、身も世もなく震え上がるほどの相手とは。

  • 伝説の魔術師に神秘や超常を教授した伝説の持ち主。
  • 真実を所有する者。
  • 分厚い伝説を路傍の石のように放り捨て、なおかつ笑っていられる超人性。
  • 傍若無人を極めた人格破綻者の『黄金』の創設者が、頭を下げて子犬のように懐いてしまうほどの、西洋魔術史上の頂点に君臨する魔術師どもを踏みつける、知の大女神。
  • 『黄金』という結社が一般女性の参加を広く受け入れるきっかけを作ったとさえ言われる、平等を愛して迷える者に絶大な力を分け与える、単体で一つの神話と化した女性魔術師。

天敵にして、真なる敵。

アンナ=キングスフォード

動揺に次ぐ、動揺。

  • 「その役割はわらわのもののはずだ!」
  • 「『黄金』の創設を助けたのはアンナ=シュプレンゲルでなければならないはずだ!」
  • 「それより前に起点があったなんて認めないッ!!」

アンナにも怖いものがあって、だからこそ守ってくれる人が欲しかった、というわけか・・・・・・。

  • アンナ=シュップレンゲルは、アンナ=キングスフォードには勝てない。
  • たとえ何兆回繰り返しても、グーチョキに負けない。

天敵というのは、単に実力で叶わないからか、それとも自身の実在が危ぶまれるからか。

アンナ=シュプレンゲルの必殺を見て、呆れるほどの圧倒的実力

魔術という土俵に立って出し抜こうという考え方自体が根本的に間違っている存在。

その思想は、単純明快。

「己ハただ、周囲へ奉仕ヲするためニ☆」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)

理不尽を極めた魔術の脅威にさらされた一般人を助ける善人。

上条当麻と対立することはない・・・・・・と信じたいけど、このタイミングで登場して、そうはいかんよなぁ。

真に優れた魔術に特別なものは要らず

アンナ=シュプレンゲルの本気の本気。

しかし。

「ソロール、キングスフォード、1888」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)

円盤に封印されちゃった!?

  • ソロール(Sorror):女性の魔術師は魔法名の頭にソロールを付けることがある?
  • 1888:アンナ=キングスフォードの没年。

肉体を円盤状のフィルム缶に封じ込め、死ぬ事すら許さず。

しゃべる顔面フィルム

垣根帝督やコロンゾンもなかなかだけど、アンナも作中屈指の悲惨な状態になってしまったな・・・・・・。

メイザースへのお叱りにこれ使っていたとか、やばいなキングスフォード!!!!

 

こんな怪物を復活させちゃって、大丈夫なのかアレイスター!!?

機能停止した臓器の代わりに最先端の精密機械を詰め直された永久遺体に、最終案全装置として付けられた機能遮断用物理スライドスイッチ。

魔術では誰にも勝てない

故に、魔術とは関係ない場所に、最終案全装置を配置しておく脅えと用心深さ。

たしかにアレイスターらしいんだけどね。

失敗の呪いがあるからなぁ・・・・・・。

真なる達人の教え

彼女が見つめるのは、明るい希望に満ちた少年たち。

  • さいじょうの結果ニ繋がるのなら、己ハ誰ノ掌ノ上でも踊りましょう」「過程ノ説明等全て×だそくですわ。」「いきる×しぬか『くらい』ハとうの昔ニ滅私しておりますので」
  • 「あらゆう万人ヘ平等ニ恩恵を授けるべき」「もしも誰かガ困っているところヲ目ニしたら、もう其だけデ」

最強でありながらも、その目的は周囲への奉仕

最強と善人を両立させると、こんな感じになるのか・・・・・・。

「この道、か。女史。これは戦略を無視した純粋な個人的興味に脱線した上でのくだらない質問だが、あなたにとっての魔術師とは?」

 

「たた其処にあるもの」

 

(中略)

 

「なるほど」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)

質問一つで長々としてしまうアレイスターとは対照的に、美しいシンプルな答え。

そこから先の説明は未熟者へのリップサービス

 

アレイスターキングスフォードのやりとり、いいねぇ!

いわば師匠と孫弟子の関係性だけど、離れているのは実力だけではなく。

「人を大切に想う気持ちに形を与える」という魔術の本質を理解するのに、100年はかかってしまったアレイスターの、感慨と敬意。

アレイスターが誰かに敬意を表すなんて・・・・・・!!

 

ただ、最後にしっかりと釘を刺されてしまうのは、やはりアレイスター!!

この行動が裏目に出ませんように!!!

お前が言うな

さて、アレイスターは永久遺体のスイッチを切って、今度はもうひとりのアンナしゃべる顔面フィルムへと話しかけます。

  • 「ルイス=キャロルと直接の面識のないが勝手に言い始めた『伝説』だろう、あれは」
  • 「あのアリスは、アレイスター=クロウリーが独自に開発した技術体系Magickから生じた何かだ」
  • 奉仕の対極、極限まで煮詰めた利己の塊。自分の都合で生命を創る、今いる人間を外から叩いて魂魄を整形するなど、既存の倫理や忌避感情の一切を無視したMagick系であれば、より取りみ見取りだ。

おお、ここはかなり重要な伏線になりそう!!

アレイスターが開発した技術なのに、その存在を知らない。

ということは、①アレイスターの知らないところでアリスが自然発生したか、②弟子や子供、後継団体がMagick系を利用してアリスを誕生させたか。

創約6巻での情報を、別記事でまとめてみようかな!

 

「私は全方位に何を言っても『お前が言うな』のブーメランが返る全世界レベルの最低人間だという点はしっかりと自覚している。だから自分の事は棚に上げて躊躇なく言うぞ。・・・・・・こちらもブチ切れている。もうこれ以上あの少年を振り回す事は許されない、誰にもだ」

 

引用:創約 とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)

おお!!

かっこええこというやん、アレイスター!!

まあでも、これだけはひとこと言わせて欲しいかな。

  • 上条当麻を誘致し、活躍させるためだけに学園都市を作って。
  • 数々の事件に巻き込ませて、その成長を促して。
  • 魔神を現実世界に引きずり出して。
  • どこにでもいる平凡な高校生の右手で、救われて。

お 前 が 言 う な YO!

あとがき

今回のメインテーマは、超絶者の強さについてだったみたいですね。

  • 単独で理想の世界を創造して満たされてしまう魔神
  • 拡散・破滅に極振りのため、世界創造はできない超絶者

一度はオティヌスの世界崩壊で全滅・死亡済み。

ただし、魔神オティヌスを殺せるポテンシャルはあるってことね!

そう考えると、アリスは『真のグレムリン』所属の魔神に等しい力を持っているのでは・・・?

 

『極大のカリスマ性でもって布教や暴動を起こすスタンダードな超絶者と、巨大ITのR&Cオカルティクスを作って世界全体を振り回した新参者のアンナ=シュプレンゲルはどう違ったのか』

  • 人のために夢を叶えようとしている超絶者は、そのカリスマ性で人を扇動する。
  • 自分を守る人が欲しいという私欲のために動くアンナ=シュプレンゲルは、カネや情報といった「俗っぽい力」で人を扇動する。

答えとしては、こんな感じでしょうか!

 

とにもかくにも、作中では

作中の1年間経過、お疲れ様でした!

厳密に言えば、作中ではまだ1年間も経ってないけど!

まとめ

というわけで、創約 とある魔術の禁書目録(6) (電撃文庫)!!

以上で読破となります!!

 

ちなみに、上条当麻のお財布事情はというと・・・・・・?

電子マネーで貧乏解決!!

へいへいへーい!!!

園都市の外にいる上条パパのほうが現代的なのはどういうこった!!

 

といったところで、今回はこの辺で。

以上、みたか・すりーばーど(@zombie_cat_cut )でした!

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なお、本ブログに掲載されている全てのことは、実際の宗教、魔術などとは、一切関係ありませんのでご注意くでさい。